2026年10月20日火曜日

三井記念美術館 館蔵の茶碗100撰―国宝から手造茶碗まで―

東京・日本橋の三井記念美術館では、館蔵の茶碗100撰—国宝から手造茶碗まで—が開催されています。

展覧会ポスター


今回は、同館が所蔵する200件を超える茶碗の中から、国宝、重要文化財を含む名品・優品、和物や唐物、高麗茶碗や三井家ゆかりの茶碗をはじめ、さまざまな種類の茶碗100件が選ばれて展示されている、とても豪華な内容の展覧会です。

遅ればせながら、先日展覧会におうかがいしましたので、展示の様子をご紹介したいと思います。


展覧会開催概要


会 期  2026年9月12日(土)~11月23日(月・祝)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日  月曜日(ただし、10月12日、11月2日・23日は開館)、10月13日(火)
主催   三井記念美術館
入館料  一般 1,200円、大学・高校生 700円、中学生以下無料
※展覧会の詳細、各種割引等については同館公式サイトをご覧ください⇒https://www.mitsui-museum.jp/

展示構成
 展示室1:重要文化財と当館を代表する名碗
 展示室2:国宝 志野茶碗 銘卯花墻
 展示室3:如庵 茶道具取り合わせ
 展示室4:唐物茶碗・高麗茶碗・和物茶碗
 展示室5:樂の茶碗・永樂の茶碗(保全)
 展示室6:永樂の祥瑞写(保全)
 展示室7:永樂の茶碗(保全・和全)・手造茶碗


※展示室内は、展示室4を除き撮影禁止です。掲載した写真は美術館より広報用画像をお借りしたものです。


国宝・重要文化財の名碗が勢揃い!


独立ケースが並んだ展示室1には三井記念美術館が所蔵する重要文化財の名碗5点が勢揃い。千利休が所持したと伝わる《古三島茶碗(二徳三島)》などの名物とされる名碗とともに展示されています。

《重要文化財 中興名物 玳皮盞(鸞天目)》の見込に描かれた尾の長い鳥は瑞鳥の鸞(らん)。
独立ケースの中に展示されているので、360度ぐるりと回って見込みを眺めると、まるでアニメのように二羽の鷺が動き出して大空を優雅に飛んでいるように見えてきました。

重要文化財 中興名物 玳皮盞(鸞天目)南宋時代・12 ~ 13世紀 三井記念美術館蔵


 重要文化財《粉引茶碗(三好粉引)》は朝鮮半島で16世紀に焼かれた茶碗で、戦国武将・三好長慶(1522-1564)が所持していたことから三好粉引と呼ばれています。
正面にある笹の葉のような模様がアクセントになってかっこいいなと思ったら、これは釉薬の掛け外れによるものだったのですね。

重要文化財 粉引茶碗(三好粉引) 朝鮮時代・16世紀 三井記念美術館蔵

そして茶碗で注目したいのは「銘」。
濃淡をつけた釉薬が作る模様がどんより曇って今にも雨が降ってきそうな様子に見える本阿弥光悦作の黒楽茶碗の銘は「雨雲」。昔の人たちの粋な銘を付けるセンスにはまさに「感銘」を受けてしまいます。


重要文化財 黒樂茶碗 銘雨雲 本阿弥光悦作 江戸時代・17世紀 三井記念美術館蔵


いつも展覧会を代表する作品が1点のみ展示されている「VIPルーム」展示室2には、日本で焼かれた和物茶碗で国宝に指定された2碗のうちの1碗、ご存じ《国宝 志野茶碗 銘卯花墻》が展示されています。(もう1碗は本阿弥光悦作の白樂茶碗(銘不二山)(サンリツ服部美術館蔵)です。

垣根文様は鉄絵で描かれていて、付属の小色紙に記された和歌「やまざとのうのはながきのなかつみち ゆきふみわけしここちこそすれ」から「卯花墻」という銘が付けられました。昔の人たちの感性はどこまでもおしゃれです。


国宝 志野茶碗 銘卯花墻 桃山時代・16~17世紀 三井記念美術館蔵


個性的な茶碗も勢揃い!



三井記念美術館の中でも一番大きい展示室4には、唐物茶碗、高麗茶碗、和物茶碗がずらりと並んでいます。(展示室4は撮影可です。展示室内で撮影の注意事項をご確認ください。)


展示室4 展示風景



国宝や重要文化財でないからといって決して見劣りするものではありません。
個性的な茶碗が20点以上も展示されているので、どれもじっくりと見たくなる名碗ばかりです。その中から特に気になった茶碗をご紹介します。

唐物茶碗で気になったのは《染付雲堂手鉢の子茶碗》。
一見すると何が描かれているのかわからなかったのですが、胴から腰にかけては雲堂模様と呼ばれ渦巻状の雲などが描かれ、見込には草花と花弁文が描かれていて、とても斬新なデザインに感じられました。


染付雲堂手鉢の子茶碗 明時代・17世紀 三井記念美術館蔵


高麗茶碗で気になったのは《御所丸茶碗(黒刷毛)》。
その名のとおり刷毛で黒釉を塗った模様には、塗るときのすごい勢いが感じられました。


御所丸茶碗 朝鮮時代・17世紀 三井記念美術館蔵


和物茶碗で気になったのは野々村仁清作の《色絵薄絵茶碗》。
仁清にしては控えめな色使いですが、秋の落ち着いた雰囲気が感じられます。
この茶碗は北三井家六代の三井高祐が入手したもので、展示室1に展示されている《青磁人形手茶碗》とともに、明治23年(1890)に京都府高等女学校において皇后陛下への献茶に用いられました。北三井家こだわりの仁清茶碗だったことがうかがえます。

色絵薄絵茶碗 野々村仁清作 江戸時代・17世紀 三井記念美術館蔵



三井家ゆかりの樂茶碗・永樂茶碗・手造茶碗も勢揃い!


《赤樂茶碗 銘再来》は、初代長次郎から数えて樂家三代道入の作。
この茶碗は三井越後屋創業者の元祖三井高利が所持したもので、出身地の松坂時代に一族が集まる椀飯振舞(おうばんぶるまい)で濃茶を点てて飲んだといわれ、高利所持の茶道具として唯一伝わったとても貴重な樂茶碗なのです。
余談ですが、気前よくもてなすことを「大盤振舞(おおばんぶるまい)」といいますが、これは一家の主人が親類縁者を招いて盛大な宴会を催す「椀飯振舞」から転じたものです。


赤樂茶碗 銘再来 三井高利所持 樂道入作 江戸時代・17世紀 三井記念美術館蔵


室町時代に初代宗禅により始まり、西村姓を名乗った永樂家と三井家の交流は、十代了全の代から見られ、十六代即全まで続き、中でも十一代保全(1795-1854)、十二代和全(1823-1896)の作品は150件近く三井記念美術館に所蔵されています。
今回の展覧会では、保全と和全の茶碗に限って32件(35点)が展示されています。

《赤地金襴手鳳凰文天目》は、明治20年(1887)2月1日、京都御苑で行われた京都博覧会で、北三井家九代高朗と十代高棟が席主となって行われた明治天皇への献茶で使用された由緒ある茶碗です。
明治もこの頃から日本文化見直しの機運が高まってきましたが、この京都博覧会における明治天皇への献茶は、明治23年(1890)の京都府高等女学校における明治天皇の皇后への献茶とともに伝統文化振興における画期的な出来事でした。
そのような場面で重要な役割を担った茶碗を目の前で見ることができて、とてもうれしい気分になってきました。  


赤地金襴手鳳凰文天目 永樂和全作 明治時代・19世紀 三井記念美術館蔵


とても可愛らしい亀が何匹もスイスイと泳いでいる絵が描かれた《赤樂亀絵茶碗》は、文政2年(1819)に和歌山の西郊西浜御殿の偕楽園で行われた御庭焼において、紀州徳川家十代藩主徳川治宝(1771-1853)に命じられて北三井家六代高祐が手造りした茶碗で、亀の絵は徳川治宝が描いています。
「亀が可愛い」というのは率直な感想ですが、当時、大名の描いた亀を「可愛いですね」と言ったら大変なことになっていたかもしれません。

赤樂亀絵茶碗(紀州御庭焼・偕楽園窯)三井高祐作・徳川治宝画 江戸時代・文政2年(1819) 三井記念美術館蔵



手のひらに乗るほどの小さな茶碗ですが、そこには色鮮やかな絵が描かれていたり、釉薬の偶然が生み出す文様が表れていたり、とても魅力的な小さな宇宙が広がっています。

このような味わい深い小宇宙が楽しめるので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいおすすめの展覧会です。 

2026年9月24日木曜日

開館10周年記念 特別展 ベスト オブ すみだ北斎美術館―隅田川両岸景色図巻と名品—

東京・墨田区のすみだ北斎美術館では、開館10周年記念 特別展 ベスト オブ すみだ北斎美術館ー隅田川両岸景色図巻と名品-が開催されています。

展覧会チラシ


今回の特別展は、すみだ北斎美術館開館10周年を記念して開催される展覧会の第3弾で、タイトルどおり、北斎の肉筆画、「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」など人気シリーズの錦絵、摺物、版本、門人たちの名作と、まさに「ベスト オブ すみだ北斎美術館」の作品がずらりと並び、見ごたえ十分の展覧会です。

遅ればせながら、先日、展覧会を拝見してきましたので、さっそく展示の様子をご紹介したいと思います。


展覧会開催概要


会 期  2026年9月15日(火)~2026年11月23日(月・祝)
     ※前後期で一部展示替えがあります。
     前期:9月15日(火)~10月18日(日)
     後期:10月21日(水)~11月23日(月・祝) 
開館時間 9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日  毎週月曜日
     (月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日)
     開館:10月12日(祝・月)、11月23日(祝・月)
     休館:9月24日(木)、10月13日(火)
     ※ただし2026年10月20日(火)は展示替えのため当特別展は休室。
会 場  3階・4階企画展示室
主 催  墨田区・すみだ北斎美術館

※2026年10月1日(木)から墨田区在住・在学の中学生は観覧料が無料になります。
※展覧会の詳細、チケット購入方法、各種割引の詳細、最新のイベント情報は同館公式ホームページをご覧ください⇒https://hokusai-museum.jp/
※3階・4階企画展示室は撮影禁止です。掲載した写真は、主催者より広報画像をお借りしたものです。




展示構成
 1章 北斎の肉筆画
 2章 北斎の錦絵
 3章 北斎の摺物
 4章 北斎の版本
 5章 魅力的な門人


今回の特別展の見どころのひとつは、明治期に海外に流出したことが知られ、約100年ぶりに北斎の故郷すみだに帰ってきた幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」が展示されていることです。
全長7mにも及ぶこの絵巻は現存する北斎作品の中で最長。高精細複製画が展示されることがあるので全体の構図はわかっていても、原本を見ると川面に揺らめく舟や橋の影に気が付いて、より幻想的な雰囲気を感じることができました。


葛飾北斎「隅田川両岸景色図巻」(部分)すみだ北斎美術館蔵
(半期巻き替え・通期)



北斎の肉筆画は、前後期であわせて20点展示されるという豪華ラインナップ。
前期に展示される「魚介図」は、限られた色数と巧みな筆遣いで立体感を表現した作品で、細部まで丁寧に描き込まれていてとてもリアルな感じがします。


葛飾北斎「魚介図」すみだ北斎美術館蔵(前期)



同じく前期展示の「朱描鍾馗図」は、北斎が当時流行していた疱瘡除けの祈りを込めて描いた作品で、疫病神をにらみつける鋭い視線、鍾馗の右背後から見える剣が、何ともいえない迫力を感じさせてくれます。

葛飾北斎「朱描鍾馗図」すみだ北斎美術館蔵(前期)



見どころのふたつめは、すみだ北斎美術館コレクションの中から、他での所蔵が知られていない柱絵や、”向岳北斎”という珍しい落款の作品など、他ではみられない希少な作品も展示されていることです。

北斎が西洋風の表現を追求していた時代に発表した「賀奈川沖本杢之図」や「阿蘭陀画鏡 江戸八景」は現存数が少なく貴重な作品です。横浜や江戸の景色を描いているのにどこか外国の風景のようなエキゾチックな雰囲気があります。

今でこそ埋め立てられて海が遠くなった横浜本牧も江戸時代には海岸の近くまでこんな大きな波が押し寄せていたのですね。


葛飾北斎「賀奈川沖本杢之図」すみだ北斎美術館蔵(前期)




もちろん世界的な人気を誇る「冨嶽三十六景」シリーズをはじめとする色鮮やかな大判錦絵シリーズも展示されます。
「冨嶽三十六景」の中でも人気のビッグスリーのうち、「山下白雨」と「神奈川沖浪裏」は前期、「凱風快晴」は後期に展示されます。
みなさんご存じのとおり、「山下白雨」の画面右下の稲光はすみだ北斎美術館のロゴになっています。


葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」すみだ北斎美術館蔵(前期)



北斎は生涯を通じて摺物を制作しましたが、とくに宗理期には狂歌師との交流を背景に、多くの狂歌入り摺物を手がけました。
すみだ北斎美術館には希少な作品も多く、「日本橋霞」、「高輪休茶屋」は”向岳北斎”という珍しい落款をもつ貴重な作品です。


葛飾北斎「日本橋霞」すみだ北斎美術館蔵(前期)

摺物には空摺や金属摺など手の込んだ技法が用いられることが多いので、そのような技法を探すのを楽しみにしているのですが、「日本橋霞」の川面や、「高輪休茶屋」の海面には空摺が施されていました。

葛飾北斎「高輪休茶屋」すみだ北斎美術館蔵(前期)



北斎は、絵師として活動を始めた頃から晩年まで、生涯にわたってさまざまな版本(出版物)を手がけました。

安永9年(1790)刊行の黄表紙『白井権八幡随長兵衛 驪比異塚』は、北斎が絵師としてデビューした翌年に出版された貴重な作品です。

葛飾北斎『白井権八幡随長兵衛 驪比異塚』すみだ北斎美術館蔵(前期)



狂歌絵本『画本狂歌 山満多山』は、珍しく販売時の袋もあわせて残されています。
袋には「山」という本のタイトルにちなんで、山姥と金太郎がキャラクターになって版元の蔦屋重三郎の店頭に掛ける掛看板をしたためた瞬間が描かれています。


葛飾北斎『画本狂歌 山満多山』 袋 すみだ北斎美術館蔵(前期)

王子や高田馬場といった山手の神社仏閣が多く描かれた『画本狂歌 山満多山』には当時の色合いがきれいに残っています。

葛飾北斎『画本狂歌 山満多山』すみだ北斎美術館蔵(半期で頁替え)



北斎には、孫弟子まで含めると200人以上の門人がいたと伝えられています。
今回の特別展では、北斎門人の双璧、魚屋北溪や蹄斎北馬をはじめ、現在ではあまり知られていない二代葛飾北斎などの門人の作品が紹介されます。

前期に展示される蹄斎北馬の「夕立図」には、突然の雨にあわてて茶屋に駆け込む旅芸人たち、雨宿りする野菜売りや巡礼の人、茶屋の中には串だんごを焼くお店の人たちなどが活き活きと描かれています。大木の陰には、雨が止むのを待っている人たちも見えます。

蹄斎北馬「夕立図」楢﨑宗重コレクション すみだ北斎美術館蔵 (前期)



二代葛飾北斎の「十六羅漢図」は後期に展示されます。
羅漢図に登場する龍は羅漢さんになついている姿をよく見かけますが、この作品では羅漢さんが手に持った皿から湧き出てくる黒煙からぬっと出てくる場面が描かれています。
ほかの羅漢さんたちも驚いたり、喜んだりとさまざま。迫力もありながらどことなくユーモラスなところが感じられる作品です。

二代葛飾北斎「十六羅漢図」すみだ北斎美術館蔵(後期)


今回が初お披露目となる未公開作品、新規収蔵作品もあって、すみだ北斎美術館が所蔵する北斎や門人たちの名品のエッセンスがぎゅっと詰まった展覧会です。
前期は10月18日(日)まで。前期も後期もぜひご覧いただきたいです。


観覧の記念にフォトスポットで記念撮影もぜひ!

フォトスポット

国立新美術館 ルーヴル美術館展 ルネサンス 

東京・六本木の国立新美術館では、ルーヴル美術館展 ルネサンスが開催されています。

展覧会チラシ



真筆とされる絵画作品はわずか15点ほどしか現存しないレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の作品のうち、5点を所蔵するルーヴル美術館からレオナルドの傑作《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》が初来日するというので、今回の展覧会をとても楽しみにしていました。
そのうえ、ボッティチェリ、ティツィアーノ、デューラー、クラーナハ、エル・グレコなどルネサンスを代表する巨匠たちの作品も来日するというのですから、期待度倍増。
さらに、油彩だけでなく、木版画や銅版画、ブロンズ彫刻、メダル、陶器、タペストリーなど、さまざまな技法が飛躍的に発展したルネサンス期ならではの表現を見ることができるので、みどころいっぱいというのもうれしいです。

開幕前に開催されたプレス内覧会に参加しましたので、さっそく展覧会の様子をご紹介したいと思います。

展覧会開催概要


会 期  2026年9月9日(水)~12月13日(日)
休館日  毎週火曜日 ※ただし、9/22、11/3、12/8は開館、11/4は休館
開館時間 10:00ー18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会 場  国立新美術館 企画展示室1E
     〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
観覧料  一般 2,400円 大学生 1,400円、高校生 1,000円
※12月7日(月)~13日(日)は日時指定制が導入されるため、日時指定券の購入が必要です。
詳細は展覧会公式ウェブサイト、展覧会公式SNSで発表されるのでご確認ください。
その他、展覧会の詳細等は展覧会公式ウェブサイトをご覧ください⇒https://www.ntv.co.jp/louvre2026/

       
※展示室内は撮影禁止です。掲載した写真はプレス内覧会で許可を得て撮影したものです。


展覧会は、ルネサンスを代表する人であるレオナルド・ダ・ヴィンチから導き出された4つのテーマ—旅、技法の革新と洗練、古代へのまなざし、肖像芸術の隆盛によって構成されています。


Ⅰ. 旅


展示室に入ってすぐに私たちをお出迎えしてくれるのは、異国情緒あふれる大画面の油彩画でした。

ヴェネツィアの画家《ヴェネツィア共和国の使節団を迎えるダマスクス総督》1511年頃
パリ、ルーヴル美術館


この作品が制作された当時、現在のシリア・アラブ共和国の首都ダマスカス(ダマスクス)は、エジプトやシリアを支配したマムルーク朝(1250-1517)の地方州都のひとつでした。
この作品は長い間、コンスタンティノープルを描いたものと考えられ、次いでカイロとされていましたが、円筒状の2層の壁で支えられた象徴的なドームを特徴とするウマイヤ・モスクの南ファザードが画面左側に描かれているので、ダマスクスの街と同定されたものです。
安全にシリア旅行ができた30年ほど前、ダマスクスのウマイヤ・モスクや、破壊される前のパルミラ遺跡を訪れた時のことを思い出して懐かしさがこみ上げてきました。


ドイツ・ルネサンスの巨匠アルブレヒト・デューラーの大ファンで、ドイツ・ニュルンベルクのデューラーの工房(デューラー・ハウス)にまで行った筆者としては、今回特に楽しみにしていたのがデューラー作の《サイ》でした。


アルブレヒト・デューラー《サイ》1515年(初版)
パリ、ルーヴル美術館


実際にサイを見たことがないデューラーは、自身の想像力を駆使して描いたので、背中に角が生えていたり、胴体はまるでアルマジロみたいに甲冑のようなものを見につけていたりと、実物とはかけ離れていますが、この迫力ある《サイ》はデューラーの死後にも7回重版されるほど人気を博しました。
二度にわたってイタリアを訪れたデューラーも、多くの巨匠たちと同じく旅が重要な芸術的転機になった画家でした。デューラーはイタリアで人体表現や遠近法を学び、イタリアの芸術家たちはデューラーの高度な版画技法に多くを学んだのでした。


Ⅱ.技法の革新と洗練


今回の展覧会では、ルネサンス期における技法の革新にも注目したいです。
特に版画芸術では、15世紀半ばにドイツで確立された活版印刷術が木版画の新たな流行をもたらし、同じくドイツで誕生してヨーロッパに広まった銅版画は、絵画や彫刻の複製に用いられるだけでなく、木版画とともに、自立した一つの芸術形式としてみなされるようになりました。

複製版画と呼ばれる分野を開拓した16世紀イタリアの版画家マルカントニオ・ライモンディの《パリスの審判》はラファエロの原作に基づく作品ですが、原作が失われてしまったので、この版画が時代を越えて多くの芸術家に参照され、以後の西洋美術に計り知れない影響を及ぼしたという美術史上とても重要な作品です。
19世紀フランスの画家エドゥアール・マネの《草上の昼食》(パリ、オルセー美術館)は、発表当時、激しい批判を受けましたが、この版画から着想を得たこともよく知られています(右下の3人の人物のポーズに注目!)。


マルカントニオ・ライモンディ、ラファエロ・サンツィオの原作に基づく
《パリスの審判》1513-1581年頃 パリ、ルーヴル美術館


今回の展覧会の出品作品の中でもっとも驚き、レオナルド作品をのぞくとイチ押しの作品はこちらです。

フランス、おそらくパリ《「田園風陶法」による楕円水盤》
1600-1650年 パリ、ルーヴル美術館


中央のヘビも、周囲の蛙も、ものすごくリアルで今にも動きそう。ヘビを取り囲むように泳ぐ魚たちもまるで生きているようです。
「田園風陶法」という言葉は初めて耳にしましたが、実際の動植物から直接取った型を用いたというのですから、2度驚いてしまいました。


Ⅲ.古代へのまなざし


古代ギリシャ・ローマの文化を規範としたルネサンス期に芸術家たちは、古代の文献や建物、彫刻を学びました。
フィレンツェのルネサンスを代表する画家ボッティチェリの《5人の天使に囲まれる聖母子》では、聖母マリアの青衣のドレープや、左側の天使の動きなどの描き方に、ボッティチェリの古代彫刻学習の成果が反映されているのでした。

サンドロ・ボッティチェリ《5人の天使に囲まれる聖母子》1470年頃
パリ、ルーヴル美術館

デューラーとともにドイツ・ルネサンスを代表する巨匠ルカス・クラーナハ(父)が描いた《三美神》は、ギリシャ神話に登場するゼウスと、オケアニデスの一人であるエウリュノメとの間に生まれた三姉妹。
ボッティチェリの《春(プリマヴェーラ)》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館)をはじめ、多くの絵画に描かれていますが、16世紀当時の流行を反映した帽子やネックレスを見につけるなど、作者のオリジナリティが出ています。
一番右の女神が左手で左足首を持って、左足を持ち上げているポーズが気になります。

ルカス・クラーナハ(父)《三美神》1531年
パリ、ルーヴル美術館


携帯用小型祭壇画を形成していたこの2枚の板絵は、古代の豊穣の女神ケレスの彫像が描かれた絵画が覆いの役割を果たし、これをスライドさせると聖家族の絵画が現れるという仕組みでした。
ラファエロの名が記されていますが、ラファエロの最も有能な弟子だったジュリオ・ロマーノが師の構想に基づいて描いたものと考えられています。

ラファエロ・サンツィオ、ジュリオ・ロマーノ 右《豊穣》または《ケレス》、
左《聖母子と聖エリザベト、洗礼者聖ヨハネ》通称《小さな聖家族》
1517-1519年頃 パリ、ルーヴル美術館 



Ⅳ.肖像芸術の隆盛


ルネサンス期に大きく花開いたのが肖像芸術でした。

イタリア・ルネサンスの三大巨匠のうち、ラファエロに関連する作品は「Ⅱ.技法の革新と洗練」、「Ⅲ.古代へのまなざし」でご紹介しました。そして、レオナルドの作品は最後に登場しますが、「ミケランジェロの作品がない!」と思っていたところ、ここまで来て見つけました。
《ミケランジェロの肖像》です。

頭に巻いたターバンのしわのリアルさに目を奪われましたが、これは彫像の制作中に飛び散る石くずやほこりが髪につかないようにするためのもので、絵画や建築にも才能を発揮したミケランジェロの彫刻家としての自負の表れだったのです。

バッチョ・バンディネッリに帰属《ミケランジェロの肖像》
1522年頃 パリ、ルーヴル美術館


そしてレオナルド作品が展示されている部屋に移りますが、VIPルームのように1点だけが展示されいるのではありません。
そこにはレオナルド作品をより深く理解することができるように、メダルや油彩画など関連する作品があわせて展示されているので、ぜひ展示室内をぐるりと一周して作品をご覧いただきたいです。

注目したいのはそれぞれの肖像の顔の向きです。
15世紀のイタリアでは、ローマ皇帝やその一族の横顔を刻んだ古代のコインに倣って肖像メダルが製作されるようになり、その流行は次第にヨーロッパ中に広まりましたが、肖像は横顔でした。

ところが、ルーヴル美術館コレクションの基礎を築き、レオナルドをパリに招いたフランス国王フランソワ1世(在位1515-47)の肖像画は少し違います。
作者はルネサンス盛期のヴェネツィアの巨匠ティツィアーノ。
横向きのポーズは人物が静止した印象を与えるので、ティツィアーノは王の胴体を四分の三正面に向けて描いたのでした(四分の三正面観)。


ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《フランソワ1世の肖像》
1538年頃 パリ、ルーヴル美術館


《フランソワ1世の肖像》と並んで展示されているのは、横向きの《女性の肖像》。
かつてはレオナルドの《美しきフェロニエール》とされた作品で、モデルはフランソワ1世の愛妾と言われていましたが、今日の歴史学では架空の人物であったと考えられています。


ロンバルディアの画家《女性の肖像》通称《美しきフェロニエール》
1500-1512年頃 パリ、ルーヴル美術館


そしていよいよレオナルド作品の登場です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》誤って付された別称
《美しきフェロニエール》1490-1497年頃 パリ、ルーヴル美術館

作品タイトルがとてもミステリアスな響きがしますが、これは、フランス革命を経て、18世紀末に王室コレクションがルーヴル美術館に移管された頃、ロンバルディアの画家の作品との混同が生じて、このレオナルド作品が誤って《美しきフェロニエール》と称されたのでした。
そして描かれた女性は、顔も胴体も四分の三正面を向いた「四分の三正面観」。
見る人によって印象は異なるでしょうが、私たちの気配に気が付いてこちらに振り向いたようにも、私たちに何かを語り掛けるようにも見えて、横顔の肖像画よりは私たちとの距離が近いように感じられます。


特設ショップにはルネサンスを代表するルーヴル美術館の傑作をイメージしたグッズをはじめ、豊富なレパートリーが揃っているので、お帰りにはぜひお立ち寄りください。


特設ショップ


絵画から彫刻、版画、素描、工芸まで、ルネサンスの多彩な作品をカラー写真とともに紹介して、テキストや資料も充実した展覧会公式カタログもおすすめです。
表紙の《美しきフェロニエール》はなんと実寸大です!


展覧会公式カタログ

巡回展はありません。
都内でレオナルド作品を中心としたルネサンス期の雰囲気をぜひお楽しみいただきたいです。

東京ステーションギャラリー 水滸伝

東京ステーションギャラリーでは、水滸伝が開催されています。


東京ステーションギャラリー入口

ご存じ『水滸伝』は、北宋第八代皇帝・徽宗(在位1100-25)の時代、群盗・宋江(そうこう)率いる108人の豪傑たちが梁山泊に集まり活躍したものの、最後は悲惨な結末を迎えるという物語。
日本には江戸中期に伝えられ、一大ブームを巻き起こしました。

今回の展覧会は、『水滸伝』に着想を得た江戸時代から現代に至るまでの日本の作品や、舞台となった北宋時代の雰囲気を伝える中国の美術品などから『水滸伝』の魅力に迫る見どころ満載の内容です。

開幕前に開催されたプレス内覧会に参加しましたので、さっそく展覧会の様子をご紹介したいと思います。

展覧会開催概要


展覧会名 水滸伝
会 場  東京ステーションギャラリー(東京都千代田区丸の内1-9-1)
会 期  2026年9月19日(土)~11月8日(日) ※会期中、一部の作品の展示替えがあります。
休館日  月曜日(ただし10/12、11/2は開館)、10/13(火)
開館時間 10:00~18:00(金曜日~20:00) *入館は閉館30分前まで
入館料  一般 1,600円 高校・大学生1,100円、中学生以下無料

展覧会の詳細、チケット購入方法等は展覧会公式サイトをご覧ください⇒https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202609_suikoden.html

展示構成
 第一章 梁山泊へようこそ
 第二章 豪傑たちの生きた時代
 第三章 武侠小説・水滸伝の誕生と流行
 第四章 拡張する英雄像
 第五章 忠義のゆくえ

※展示室内は一部を除き撮影禁止です。掲載した写真はプレス内覧会で主催者の許可を得て撮影したものです。


第一章 梁山泊へようこそ


展示室に入っていきなり驚いてしまいました。
第一章には、江戸時代後期の浮世絵師・歌川国芳の出世作《通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壱人)》シリーズのうち現在確認されている74枚が一挙公開されているのです。
いくつかの作品は今まで見たことはありますが、74枚全部というのは今回が初めて。

「第一章 梁山泊へようこそ」展示風景


猫好きで知られる国芳が15歳の頃、初代歌川豊国に入門したものの、兄弟子・国貞の後塵を拝してしばらく不遇の時代を過ごしたあと、30歳を過ぎて持っていたエネルギーを一気に炸裂させたかのようなパワーにただただ圧倒されるばかり。


「第一章 梁山泊へようこそ」展示風景


『水滸伝』と聞いて思い浮かべる作品は他にもありますが、国芳の出世作はビジュアル的には最高の展示ではないでしょうか。

《通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壱人)》シリーズで最初に刊行された5点のうちのひとつ「花和尚魯知深初名魯達」もこの迫力。人気が出るはずです。

《通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壱人)》のうち「花和尚魯知深初名魯達」歌川国芳
日本 江戸時代 19世紀 個人蔵


第二章 豪傑たちの生きた時代


『水滸伝』に登場する豪傑たちが生きた時代は北宋(960-1127)の末期。
北宋は文治主義を掲げ、都の開封は経済的に繁栄しましたが、しだいに北方民族の圧迫を受けるようになり、「風流天子」といわれた徽宗は、文化・芸術を振興したものの、政治には熱心でなく、豪奢な生活を送り、重税で人民を苦しめ、国は乱れました。

北宋時代の開封のにぎわいを描いた《清明上河図》のなかでは、北京故宮博物院に所蔵されている北宋・張沢端筆と伝わる作品がよく知られていますが、明代以降にも多くの《清明上河図》が制作されました。今回の展覧会で展示されるのは岡山・林原美術館が所蔵する重要文化財《清明上河図》です。


重要文化財《清明上河図》趙浙筆 中国 明時代 万暦5年(1577)
林原美術館 (前半10/12まで、後半10/14から)

長さ5.7m以上もある巻物なので、前半と後半で巻替えがあります。
行き交う舟や街のにぎわい、多くの人、人、人。細部まで見ていると時間がいくらあっても足りないのですが、筆者が特に好きなのは虹橋の様子です(下の写真)。

重要文化財《清明上河図》(部分)趙浙筆 中国 明時代 万暦5年(1577)
林原美術館 (前半10/12まで、後半10/14から)

徽宗の悪政を象徴するものとして、江南地方から珍木奇石を徴発して人民を苦しめた「花石綱」がありました。「花石綱」は1120年に起こった農民反乱、方臘(ほうろう)の乱の原因となり、この混乱によって北宋は弱体化して、1127年には北方の金に開封を追われ滅びてしまったのです。

「花石綱」で集められたとされるのが「太湖石」です。
太湖石とは、中国の江蘇省と浙江省にまたがる太湖から産出される石で、水の浸食によって奇怪な形をしているもので、古くから庭園などで観賞用に珍重されました。

《太湖石》中国 泉屋博古館 


第三章 武侠小説・水滸伝の誕生と流行


第三章では、挿絵入りの『忠義水滸全伝』(明時代末)や『忠義水滸全書』(清時代初)をはじめとした版本から、『水滸伝』が小説として誕生して、流行する様子をうかがうことができます。

また、今回の展覧会は大阪市立美術館開館90周年記念特別展「水滸伝」(大阪市立美術館、2026年7月11日~9月6日)の巡回展ですが、第二章から第三章にかけて、大阪市立美術館が誇る中国書画のコレクション「阿部コレクション」の中から中国書画の名品の数々が展示されていることに気がつきました。
2018年に大阪市立美術館で開催された「生誕150周年記念 阿部房次郎と中国書画」展には横浜から大阪まで前期、後期とも見に行ったくらい、大の中国書画ファンの筆者としては北宋から明時代までをはじめとした名品に再会することができて、とてもうれしくなりました。


こちらは第二章に展示されている、北宋初期の宮廷画家・燕文貴の《江山楼閣図》です。

《江山楼閣図》燕文貴筆 中国 北宋時代 10~11世紀
大阪市立美術館(阿部コレクション)

第三章に展示されているのは、(伝)張僧繇《五星二十八宿神形図》。

《五星二十八宿神形図》(伝)張僧繇 中国 制昨年代不詳
大阪市立美術館(阿部コレクション)
 
同じ大阪市内にある大阪市立東洋陶磁美術館の陶磁器の名品も展示されています。
第二章に展示されている透き通るような青が印象的な北宋時代の《青磁 水仙盆》は撮影可です。会場内で撮影の注意事項をご確認ください。


《青磁 水仙盆》汝窯 中国 北宋時代 11世紀末~12世紀初
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)


第四章 拡張する英雄像


第二章、第三章は中国の版本、書画、陶磁器が中心でしたが、第四章では、『水滸伝』の流行を背景に日本で出版された版本などを見ることができます。

なんといっても注目したいのは、曲亭馬琴と葛飾北斎による読本『新編水滸画伝 初編』です。巻之六を除く諸巻は初摺本に近く、細く鋭い線が美しく、北斎画の迫力と緻密さをよく伝えている一級品。
歌川国芳の作品に影響を与えているという点でも重要な作品なのです。

前列、中央の列および奥の列の左2冊 『新編水滸画伝 初編』 曲亭馬琴 作、
葛飾北斎画 日本 江戸時代 文化2年-4年(1805-07)、
奥の列右から 『画本東都遊 絵草紙店』葛飾北斎 日本 江戸時代 享和2年(1802)刊
『百八星誕肖像』葛飾北斎 日本 江戸時代 文政12年(1829)刊
いずれも浦上蒼穹堂


そして再び歌川国芳の登場です。
各図に豪傑を九名ずつ配置した《水滸伝豪傑百八人》の豪傑たちは、豪快で大胆なポーズをとるというよりは、かしこまって威厳があるように見えました。

《水滸伝豪傑百八人》歌川国芳 日本 江戸時代 天保14~弘化3年(1843~46)頃
個人蔵


一方、一転して笑っていたり、怒ったり、泣きわめいたり、驚いたりと滑稽で表現豊かな豪傑たちが描かれているのが《狂画水滸伝豪傑一百八人》。
豪快なのも、ユーモラスなのも、どちらも国芳の魅力ではと思いました。


《狂画水滸伝豪傑一百八人》歌川国芳 日本 江戸時代
 文政10年(1827)頃 個人蔵

なお、ここから先は一部を除き撮影可のエリアになります。ここでも撮影の注意事項をご確認ください。


第五章 忠義のゆくえ


第五章では、現代日本の文化・芸術の中でどのように展開しているのかがわかる作品が展示されています。

天井にぶら下がったロープにつかまり、足で絵を描くフット・ペインティングという独自のスタイルを確立した白髪一雄の《天魁星呼保義》の前に立つと、豪傑たちのパワーが伝わってくるように感じられました。

「第五章 忠義のゆくえ」展示風景
左が《天魁星呼保義》白髪一雄 日本 昭和39年(1964)
京都国立近代美術館 


北方謙三の小説『水滸伝』を原作として令和8年(2026)に放映された連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」をご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、ドラマで使われた衣裳も展示されています。

連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」衣裳 日本 平成8年(2026)



ミュージアムショップには展覧会オリジナルグッズが揃っています。お帰りにはぜひお立ち寄りください。

ミュージアムショップ


『水滸伝』にまつわる中国・日本美術の名品の数々を全件フルカラー248ページで紹介して、論文やコラム、作品解説や資料なども充実した「水滸伝」公式図録もおすすめです。


「水滸伝」公式図録


『水滸伝』を手がかりに中国や日本のさまざまジャンルの名品が見られる展覧会です。
ぜひお楽しみください。