フェルメールの代表作《真珠の耳飾りの少女》が大阪中之島美術館に来日する展覧会のタイトルが、「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日」に決定しました。
※《真珠の耳飾りの少女》が前回来日した時の様子などはこちらで紹介しています⇒フェルメールの傑作《真珠の耳飾りの少女》今夏、14年ぶりに来日決定!大阪へ!
さらに、《真珠の耳飾りの少女》に加え、フェルメールの最初期の作品《ディアナとニンフたち》の出品も決定して、マウリッツハイス美術館が所属するフェルメール作品3点のうち2点が今回の展覧会のために来日することになりました。
ほかにも17世紀オランダ絵画の重要作品であるヤン・ステーン《老いが歌えば若きが笛吹く》、パウルス・ポッテル《水に映る牛》、マリア・ファン・オーステルウェイク《装飾的な花の壺》などもあわせて展示されます。
《ディアナとニンフたち》は、ローマ神話の月と狩猟の女神ディアナが、侍女たちのニンフ(森の精)に足を洗わせている場面が描かれていて、フェルメールが神話に題材をとった唯一の作品なのですが、かつては別の画家の作品と思われていました。
それは1876年にマウリッツハイス美術館が入手した時に偽の署名が入っていたためで、19世紀末の修復でフェルメールの署名が見つかり、当時はほとんど知られていなかったフェルメールの作品とされたのです。
| ヨハネス・フェルメール 《ディアナとニンフたち》1653-1654年頃 97.8×104.6 cm 油彩、 カンヴァス マウリッツハイス美術館 © Mauritshuis, The Hague |
《老いが歌えば若きが笛吹く》は、オランダの風俗画を代表する画家ヤン・ステーンの代表作。
この作品は、「年寄りが歌えば、若者が笛を吹く」という、17世紀オランダで広く知られたことわざが描かれたもので、子どもというものは、悪い行為を含めて大人のすることをなんでも真似するので、大人はつねに正しい手本を示さなければならないという警告が込められています。
自分や家族をモデルにすることが多かったステーンは、ここでは絵の中央で自らパイプを吸う姿で登場して悪い手本を示しています。
ステーンのこの得意げな表情をぜひ目の前で見てみたいです。
パウルス・ポッテルは牛の絵で知られるオランダの画家。画家であった父に学び、早熟の才能を示しましたが、結核によりわずか28歳の若さで亡くなりました。それでも生涯100点近くの作品を残し、19世紀まではフェルメールよりも有名な画家だったのです。
ポッテルは水面に映る反射を巧みに描いたので、この絵は「映る牛」という愛称で親しまれてきました。
| パウルス・ポッテル《水に映る牛》1648年 43.4×61.3cm 油彩、板 マウリッツハイス美術館 © Mauritshuis, The Hague |
17世紀オランダでは何人もの女性画家によって静物画が描かれ、それを代表する女性画家マリア・ファン・オーステルウェイクは、花の絵で国際的な名声を博し、神聖ローマ皇帝、フランス国王、イギリス国王などにも作品を求められました。
とても華やいだ雰囲気の作品ですが、この作品には強い象徴的意味が込められているのです。
ひまわりは神の存在を象徴し、赤いバラは聖母や愛を表し、花瓶にはキリストを象徴するブドウや羊と戯れるプットー(童子)が見え、花の入った杯の蓋の上のヴィーナスは欲望を表しています。
このように絵の持つ意味を読み解くのも、静物画を見る楽しみのひとつかもしれません。
以上、5点の作品の来日が発表されていますが、ほかに17世紀オランダ絵画のどんな名品が来日するのか今から楽しみにしています。
展覧会の開催概要は次のとおりです。
大阪中之島美術館のみでの開催で、他地域への巡回はないので、この絶好の機会を見逃すわけにはいきません。
【展覧会開催概要】
展覧会タイトル:フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、
奇跡の再来日
会 期:2026年8月21日(金)~2026年9月27日(日)
会 場:大阪中之島美術館 5階展示室 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
主 催:大阪中之島美術館、朝日新聞社、朝日放送テレビ
後 援:オランダ王国大使館
※チケットは6月発売、詳細は5月下旬に発表されます。
※記載内容に変更が生じる場合があります。最新の情報は展覧会公式サイトでご確認ください。
展覧会公式サイト:https://vermeer2026.exhibit.jp/
展覧会公式X:https://x.com/Vermeer2026
展覧会公式Instagram:https://www.instagram.com/vermeerosaka2026