2026年5月26日火曜日

山種美術館 開館60周年記念特別展Ⅰ 川合玉堂 ―なつかしい日本の情景―

東京・広尾の山種美術館では、開館60周年記念特別展Ⅰ 川合玉堂 —なつかしい日本の情景—が開催されています。 


山種美術館外観

1966(昭和41)年、東京・日本橋兜町に日本初の日本画専門美術館として開館してから今年で開館60周年を迎える山種美術館では、これからおよそ1年をかけて開館60周年記念特別展が開催されます。
その第1弾が、日本画家・川合玉堂(1873-1957)の画業を振り返る今回の展覧会。

玉堂作品を見ていつも感じるのは、今では失われつつあって見る機会もあまりない日本の田園風景なのに、なぜか懐かしさを感じさせてくれるという不思議な魅力です。
今回の特別展でもその魅力を十分に楽しむことができました。東京・奥多摩にある玉堂美術館の所蔵作品を交え、初期から晩年までの画業の変遷をたどることができる、とても充実した内容の展覧会です。

それではさっそく展示の様子をご紹介したいと思います。


展覧会開催概要


会 期  2026年5月16日(土)~7月26日(日)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日  月曜日[7/20(月・祝)は開館、7/21(火)は休館]
入館料  一般1400円、大学生・高校生1100円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です。) 
各種割引、展覧会の詳細、関連イベント等は山種美術館公式サイトをご覧ください⇒https://www.yamatane-museum.jp/  

展示構成
 第1章 研鑽の時代 —明治期
 第2章 玉堂芸術の確立 —大正から戦中期
 第3章 画業の円熟 奥多摩時代 —戦後
 第4章 玉堂のまなざし

※展示室内は次の1点を除き撮影禁止です。掲載した写真はプレス内覧会で美術館より許可を得て撮影したものです。

今回の撮影可の作品は、川合玉堂《紅白梅》(玉堂美術館)。
スマートフォン・タブレット・携帯電話限定で写真撮影OKです。展示室内で撮影の注意事項をご確認ください。

川合玉堂《紅白梅》1919(大正8)年頃 紙本金地・彩色 
玉堂美術館

これは玉堂が大正期に琳派の影響を受けて制作した作品のひとつで、尾形光琳筆の国宝《紅白梅図屛風》(MOA美術館)の影響を受けていますが、光琳画には描かれていない鳥が描かれています。ぜひその場で可愛らしいシジュウカラを見つけてみてください。

山種美術館ではいつもそのときの展覧会を象徴する作品が冒頭に展示されていますが、今回はメインビジュアルになっている川合玉堂《早乙女》(山種美術館)でした。

川合玉堂《早乙女》1945(昭和20)年 絹本・彩色
山種美術館 

今は農家では田植え機で苗を植えることが多く、体験学習などでしか見ることがなくなった田植えの光景は、まさに「なつかしい日本の情景」。
敗戦が決定的となった昭和20年初夏の様子が描かれていますが、田植えをする女性たちの晴れやかな表情に心が救われます。

1873(明治6)年に愛知に生まれ岐阜で育った玉堂は、13歳の時に京都の画家・望月玉泉のもとで日本画を学び始め、のちに円山・四条派の幸野楳嶺の門下で竹内栖鳳らとともに研鑽を積んでいきます。
第1章には当時玉堂が描いた《写生画巻》(玉堂美術館)が展示されていますが、その早熟ぶりに驚かされます。

川合玉堂《写生画巻》1888(明治21)年 紙本・彩色
玉堂美術館

岐阜で少年時代を過ごした玉堂にとって長良川の鵜飼は身近な夏の風物詩でしたので、生涯を通じて繰り返し描いています。1895(明治28)年に玉堂が描いた《鵜飼》(山種美術館)は初期の代表作で、構図は円山応挙の《鵜飼図》などに準じたとみられていますが、子どもの頃からよく観察していたのでしょうか、鵜匠や鵜の姿が活き活きと表現されています。


川合玉堂《鵜飼》1895(明治28)年 絹本・彩色
山種美術館


この作品は、京都で開催された第四回内国勧業博覧会に出品され三等銅牌を受賞しましたが、この展覧会は玉堂にとって大きな転機となりました。
同じく第四回内国勧業博覧会に出品されていた、狩野派出身の日本画家・橋本雅邦の《龍虎図屏風》(静嘉堂文庫美術館 重要文化財)を見た玉堂は感銘を受け、翌年には上京して雅邦の門下に入ったのでした。
玉堂の画家としての早熟ぶりには驚かされましたが、いきなり京都から東京に行ってしまうこの行動力にも驚かされます。

そして1906(明治39)年、玉堂が33歳の時に描いた《渓山秋趣》(山種美術館)は、伝統的な山水画に奥行き感をもたせた雅邦の重要文化財《白雲紅樹》(東京藝術大学大学美術館)の影響がみられますが、遠方の山並みは群馬の妙義山がモデルで、小橋を渡る人物も中国の高士ではなく、薪を担いだ日本の樵(きこり)ですので、当時から日本の風景を描こうという玉堂の姿勢をみてとることができます。

川合玉堂《渓山秋趣》1906(明治39)年 絹本・彩色
山種美術館


こうして、円山・四条派、狩野派という江戸絵画の二つの大きな流派を基礎に、玉堂は日本の四季折々の情景を描いていくのですが、筆者が特に魅力を感じるのは、ここに農作業の帰りの人たちがいるといいなと思うと、そこにはそれにふさわしい人物が描かれているという、心にしっくりとくるところなのです。

こちらは、川合玉堂《山雨一過》(山種美術館)。ここに馬を引く馬子がいるといいなと思ったら、やはりいました。もうすぐ岩陰に隠れそうな瞬間をとらえたところも絶妙です。それに玉堂作品では人物は小さく描かれていることが多いので、より自然に風景の中に溶け込んで見えるのも大きな魅力です。

川合玉堂《山雨一過》1943(昭和18)年 絹本・彩色
山種美術館


さらに郷愁をそそる重要なアイテムは渡し舟。今では生活に根付いたものは少なく、観光用としてわずかに残っているだけではないかと思われますが、玉堂の作品の中には、人物とともに生活の一コマとして描かれているのです。


川合玉堂《春風春水》1940(昭和15)年 絹本・彩色
山種美術館 


古きよき日本の情景を描き続けた玉堂ですが、戦争とは無縁ではありませんでした。
荒れ狂う海を描いた《荒海》(山種美術館)は、1944(昭和19)年に開催された文部省戦時特別美術展(第7回新文展)に出品された作品。
昭和18年には連合軍の反撃が本格化し、大本営は日本軍の大戦果を発表していても、勝っているはずの戦地は徐々に日本に近づき、昭和19年7月にはついにサイパン島が陥落。その後、サイパン島をはじめマリアナ諸島から飛び立つB29による本土爆撃が本格化する時期でしたので、押し寄せる波(連合軍)を受けても微動だにしない岩(日本)は、玉堂の心中を反映しているように思えます。

川合玉堂《荒海》1944(昭和19)年 絹本・彩色
山種美術館

この作品の海の景色は、横浜市金沢区富岡にあった玉堂の別荘・二松庵(にしょうあん)での写生に基づいているとのことです。
二松庵の主屋は残念ながら2013(平成25)年に火災により焼失してしまいましたが、現在では旧川合玉堂別邸(二松庵)庭園として定期的に一般公開されています。
かつては庭園から海が見えたので、玉堂は来客に「庭師が大きな池を作ってしまった」と冗談を言ったそうです。
(以上、横浜市の公式サイトからの引用)
現在では埋め立てにより海ははるか彼方に行ってしまいましたが、それでも往時の面影をしのぶことができるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
詳しくは横浜市の公式サイトでご確認ください⇒旧川合玉堂別邸(二松庵)庭園


山種美術館の猫といえば、竹内栖鳳の重要文化財《班猫》や小林古径の《猫》(どちらも山種美術館)を思い浮かべますが、玉堂が飼い猫を描いたとされる《猫》も負けず劣らず可愛いさいっぱいです。
解説パネルには、「玉堂のことば」として猫が玉堂にじゃれついている様子が掲載されているので、玉堂がどれだけ飼い猫を可愛がっていたかがよく伝わってきます。

川合玉堂《猫》1951(昭和26)年頃 紙本・淡彩
山種美術館

ほかにも川合玉堂と、玉堂の作品と人柄に惹かれた山種美術館の創立者・山﨑種二氏との交流の様子がうかがえる書簡もあって、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる展覧会でした。


今回も展示作品にちなんだミュージアムグッズが充実しています。さらに開館60周年記念を記念して製作されたオリジナルトートバッグはおしゃれで軽くてたっぷり入るすぐれもの。
ミュージアムショップにもぜひお立ち寄りください。

ミュージアムグッズ



山種美術館が2026年7月7日(火)に開館60周年を迎えることを記念して、7月7日(火)~7月12日(日)にご来館いただいた方にはノベルティグッズのプレゼントがあります。

ノベルティグッズのご案内

楽しみはまだまだあります。
1階の「Cafe椿」で、美術鑑賞の余韻のなか、お茶や出品作品をモチーフにしたオリジナル和菓子をいただくのもおすすめです。

オリジナル和菓子のご案内



山種美術館開館60周年記念特別展の今後のスケジュールはこちらをご覧ください⇒https://www.yamatane-museum.jp/exhibitions/schedule.html

これからの1年間が楽しみです。

2026年5月3日日曜日

宇都宮美術館 ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵 ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち

宇都宮市郊外の緑豊かな丘の上に位置する宇都宮美術館では、宇都宮美術館開館30周年・市制施行130周年記念 ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵 ゴッホの跳ね橋と印象派展が開催されています。



世界遺産のケルン大聖堂で知られるドイツ・ケルン市にあるヴァルラフ=リヒャルツ美術館は、中世後期の宗教画からバロック、さらには19世紀から20世紀初頭までの絵画を所蔵するドイツ有数の美術館で、10年ほど前に訪れてその絵画コレクションの充実ぶりに驚いたことを今でもよく覚えています。

最近、ケルンをはじめドイツの美術館巡りを再開したいと考えていたところですが、このたびヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団のコレクションのなかから印象派を中心としたフランス近代美術の名品の数々が来日するというので、喜び勇んで宇都宮美術館に取材に行ってきました。


展覧会開催概要


会 期  2026年4月19日(日)~6月21日(日)
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日  月曜日、5月7日(木) ※ただし5月4日(月・祝)は開館
観覧料  一般1,200円、大学生・高校生 1,000円
     ※本展は、小学生・中学生は無料です。
展覧会の詳細、関連イベント等の情報は同館公式サイトをご覧ください⇒https://u-moa.jp/
 
※本展では写真撮影が可能ですが、SNS投稿禁止の作品もあるので、写真撮影については館内で注意事項をご確認ください。
※安全確保のため6/20(土)・21(日)は展示室2・3のうち「展示室2」は撮影不可になります(全6章中、前半3章)。

展示構成
 第1章  印象派前
 第2章  バルビゾン派
 第3章  印象派
 第4章  ポスト印象派
 第5章  点描派
 第6章  20世紀の色彩画家


第1章 印象派前


西欧では、歴史画を頂点とした絵画の主題の序列がありましたが、序列が低かった風景画の価値を高めた印象派以前の先駆者たちの作品が展示されているのが第1章です。

第1章 展示風景


第1章での注目の作品は、写実主義を貫いたギュスターヴ・クールベ(1819-1877)の《シヨン城》。

ギュスターヴ・クールベ《シヨン城》1873年

クールベというと「海の風景画」のイメージが強く、今回も《海景》という作品が展示されていますが、この《シヨン城》にはクールベの政治的な活動が色濃く反映されています。
1871年に労働者階級を中心とした革命政権パリ・コミューンに参加し、帝政の象徴であったヴァンドーム広場の円柱破壊に関与したことで投獄され、釈放後の1873年にスイスに亡命してその地で失意のうちに生涯を閉じました。
レマン湖畔にあるシヨン城はかつて牢獄として使われ政治犯も収容した古城。クールベはパリを追われた自身をこの作品に投影したとされているのです。


写実主義の画家でありながら、明るい色調などを取り入れ、印象派の先駆者ともいわれるエドゥアール・マネ(1832-1883)が描いたのは、春の訪れを告げる美味しそうなアスパラガス。
この作品には価格より高く購入したコレクターにマネが「束から一本抜けていました」と書き添えられたアスパラガス一本だけの絵(オルセー美術館蔵)を届けたというユニークなエピソードがあります。

エドゥアール・マネ《アスパラガスの束》1880年



第2章 バルビゾン派


第2章に展示されているのは、パリ近郊、フォンテーヌブローの森のはずれにあるバルビゾン村に集まった風景画家たちのグループ「バルビゾン派」の詩情あふれる自然の風景を描いた作品です。


第2章 展示風景

春と夏には各地で習作を描き集め、秋と冬はアトリエで理想の風景へと再構築するバルビゾン派の代表格カミーユ・コロー(1796-1875)の作品は、日ごろあわただしい生活を送っている私たちの心を癒してくれます。

カミーユ・コロー《ヴィル・ダヴレー》1860-70年頃


第3章 印象派


第3章には、クロード・モネ(1840-1926)やピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)をはじめ印象派の巨匠たちの名品が勢揃い。
国内で再現されたこの贅沢な空間をぜひともその場で味わっていただきたいです。

第3章 展示風景


アルフレッド・シスレー(1839-1899)の《ハンプトンコート橋》は、1874年に開催された「第1回印象派展」の後に訪れたロンドン滞在時の作品。
手前を流れるテムズ河の川面は夏の日を浴びてきらきらと輝いている様子が描かれていますが、これは異なる色の絵の具を混ぜると明度が下がってしまうので、色を混ぜずに置いていき、作品を観る人に色が混ざり合うように見えるような効果をもたらす「筆触分割」という、印象派の画家たちがよく用いた技法で表現されているものなのです。
この作品で特に惹かれたのは、橋から画面中央の奥に向かって伸びる道がどこまでも続くかのように見える奥行きの深さでした。この先には何があるのだろうかかという期待を感じさせてくれる作品です。

アルフレット・シスレー《ハンプトンコートの端》1874年


象の鼻のような形をした奇岩で知られるノルマンディー地方の景勝地エトルタはモネが繰り返し描いた場所なので、これはすっかりおなじみの光景です。
1885年にこの地を訪れた作家のモーパッサンは、モネが5~6枚のカンヴァスを子供たちに持たせて、それぞれのカンヴァスにモネが時間の経過に伴い変化する光や雲を描いていたといったモネの制作風景を記述しています。おそらく小遣い目あてでしょうが、強い風の中、長時間カンヴァスを持ち続けていた子供たちの姿を想像して、ほほえましく感じられました。


クロード・モネ《エトルタの浜辺の漁船》1883-84年

今回の展覧会では、モネも、ルノワールも趣きの異なる作品がそれぞれ4点来日しています。

第2章 展示風景


上の写真はルノワールの4点の作品で、右から2番目の作品は、一瞬、ルノワールが縫物をする可愛らし女の子を描いた作品と思ってしまいますが、実はモデルはルノワールの次男ジャン。
なぜジャンが女の子の姿をしているのかというと、乳幼児死亡率が高かった当時、特に男の子の死亡率が高かったことが背景にあるようです。本人は周囲からからかわれたりしたので嫌がっていたようですが、親の子に対する愛情が伝わってくる作品です。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《縫物をするジャン・ルノワール》
1898年 


第4章  ポスト印象派


「ポスト印象派」というのは特定の表現様式でなはく、印象派の流れをくみながらも独自の世界を切り開いた個性的な画家たちの総称で、第4章にはその中心的な人物、ポール・セザンヌ(1839-1906)、ポール・ゴーガン(1848-1903)、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)らの作品が展示されています。


第4章 展示風景



ピカソをはじめとするキュビズムに大きな影響を与えたセザンヌの《梨のある静物》は不思議な作品です。
キュビズムの特徴は「複数の視点の組合せ」ですが、この作品では机の側面を真横から見ている視点と机の奥の面を上から見下ろしている視点、皿は横から見ているようで上からも覗き込んでいるような視点が混在していて、それでいて一つの作品として成り立つように構成するというセザンヌの試みをうかがうことができます。

ポール・セザンヌ《梨のある静物》1885年頃


そしていよいよ今回の展覧会のメインビジュアルになっているファン・ゴッホの《跳ね橋》の登場です。
ミレーの影響を受け真の農民画家を目指した頃の重厚な色調の《ニューネンの農家》と、南仏アルルの明るい色調の《跳ね橋》という対照的な作品が「VIPルーム」に並んで展示される演出がとても素晴らしいです。

どちらもフィンセント・ファン・ゴッホ
 右 《跳ね橋》 1888年 左 《ニューネンの農家》 1885年 


あらためて近くで拝見すると、水面に映る跳ね橋の立体感もよくわかります。
ファン・ゴッホはアルルの黄色が特に気に入ったようですが、今回気が付いたのは、画面左のまるでホイップクリームのようにべちゃっと置かれた白い絵の具。おそらく雲なのでしょうが、右端の屋根の赤とともに明るい陽光の中に一つのアクセントになっているように感じられました。


フィンセント・ファン・ゴッホ《跳ね橋》1888年


第5章  点描派


1874年に第1回が開催されて以来、内部での対立が続いた「印象派展」は1886年に最後となる第8回が開催されますが、その時にはモネ、ルノワール、シスラーの姿はなく、新たに参加したのはジョルジュ・スーラ(1859-1891)、ポール・シニャック(1863-1935)らの点描派の画家たちでした。

第5章 展示風景


印象派の画家が感覚的に「筆触分割」を行っていたのに対し、点描派の画家たちはそれを科学的に進め、また、彼らは現場ではスケッチにとどめ、アトリエでじっくりと制作する手法をとりました。
イタリアの地中海沿岸の景色を描いたシニャックの《カポ・ディ・ノリ》では、自由に描かれていた印象派の作品と比べて、規則的に色が配置されていることがよくわかります。

ポール・シニャック《カポ・ディ・ノリ》1898年


第6章  20世紀の色彩画家 


第6章に展示されているのは、鮮烈な色彩と荒々しい筆致から名付けられた「フォービズム(野獣派)」の指導者であったアンリ・マティス(1869-1954)や、ゴーギャンから影響を受けた「ナビ派」のモーリス・ドニ(1870-1943)、ピエール・ボナール(1867-1947)、エドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)らの作品です。
(第6章にはSNS投稿不可の作品が多いのでご注意ください。下の写真はSNS投稿不可でない作品です。)

右 エドゥアール・ヴュイヤール《クリクブッフの”エタンセルの庭園”の干し草》1902年
左 モーリス・ドニ《ピンク色の教会、ティヨロワ》1921年


ミュージアムショップ


19世紀から20世紀初頭のフランス絵画コレクションの充実ぶりにはあらためて感動しましたが、展覧会関連グッズの豊富なラインナップにも驚かされました。

背面の壁にかかっているのは、《跳ね橋》をモチーフにしたストール。
展示作品のカラー図版や詳しい解説、それぞれの画家の年表も掲載された展覧会公式図録は永久保存版です。
ほかにもファン・ゴッホ、マネ、セザンヌのイラストが描かれた缶に入っている瓦せんべいなどのスイーツもありますので、お帰りの際にはミュージアムショップにもお立ち寄りください。


ミュージアムショップ

宇都宮美術館のあとには、あべのハルカス美術館、名古屋市美術館に巡回しますが、東日本ではここ宇都宮以外では開催されないので、東日本にお住いの方はこの機会にぜひ宇都宮でご覧ください。
おすすめの展覧会です!