2020年2月16日日曜日

FACE展2020(損保ジャパン日本興亜美術賞展)

今回で8回目を迎えた公募展「FACE展2020」が今年も東京新宿の損保ジャパン日本興亜美術館で開催されています。


いつものことながら、新進作家たちの力のこもった作品ばかりが並んだ見ごたえのある内容の展覧会。そしていつもと違うのは、損保ジャパン日本興亜本社ビル42階で開催される最後の展覧会。
そうです、高層ビルから眺める都心の景色も今回が見納めなのです。



展覧会概要
会 期  2月15日(土)~3月15日(日)→3月1日(日)で終了です!
休館日  月曜日(ただし2月24日は開館、翌25日も開館)
開館時間 午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
観覧料  600円(前売及び2名以上の団体 500円) ※大学生以下無料
相互割引などもあります。展覧会の詳細は公式サイトをご覧ください→https://www.sjnk-museum.org/

そして「さよなら42階」企画も!
~さよなら42階 お客様感謝企画~
・大学生の観覧料も無料!
・2月29日(土)、3月1日(日)は観覧料無料!

※展示室内での作品撮影が可能です。
(収蔵品コーナーは撮影不可です。)

収蔵品のゴッホ《ひまわり》も撮影不可ですが、ロビーにある複製画は撮影可なので、ぜひ記念に一枚!

撮影スポットのゴッホ《ひまわり》(複製画)

「年齢・所属を問わず、真に力のある作品」を公募するFACE展。
今回は875人の新進作家たちの応募作品の中から審査を経て選ばれた入選作品71点が展示されています。
風景画に人物画、具象あり抽象あり、さらに油彩、水彩、日本画、版画など技法も様々。
いろいろなジャンルの作品が楽しめる展覧会なのですが、いったいどのような作品が展示されているのでしょうか。
開会に先立って開催された内覧会に参加しましたので、その時の様子の一部をここにご紹介したいと思います。

会場風景はこういった感じです。
作品の前では作家さんがご自身の作品を解説していて、参加者からの質問にも答えていました。






FACE展のもう一つの楽しみは観覧者の投票によって選出される「オーディエンス賞」。
今回も「私が選ぶ1点」をどれにしようか悩みました。

1つの候補が野片恵理子さんの《丘の町》(作品番号50)。
画面下に小さく描かれた丘の上の街並みと、緑が基調の夜空に映える花火のような星座(もしかしたら星座のように見える花火?)。
そして何より部屋に飾るのにちょうどいい大きさ。


続いて目に留まったのが、山内太陽さんの《消失点喪失》(作品番号66)。


こちらは作家さんのお話を直接おうかがいできました。
今までは具象画を多く描いていたという山内さん。
「前もって頭の中に絵のイメージがあるのですか。」と質問したところ、「ぼんやりとしたイメージはありますが、描きながら頭の中のイメージと照合していきます。」とのこと。
何が描かれているのかはっきりとわからないからこそ想像力を掻き立たてさせてくれる作品です。


こちらも作家さんにお話をおうかがいできました。
桃山三さんの《麒麟よ》(作品番号61)です。


パソコンで描いたものをプリントアウトして、さらに彩色をほどこしているという作品。
平和な世に出てくるという麒麟と、牛の皮、そして日光東照宮陽明門の彫刻から着想を得たというカラフルな唐子や装飾。
欧米の公募展でも入選されている桃山さん。このエキゾチックで謎めいた雰囲気に惹かれます。

まだまだ紹介したい作品もたくさんあるのですが、ぜひその場でご覧になっていただいて「お気に入りの1点」を探しだしてみてください。

さて、ここで私の「オーディエンス賞」作品予想です。
これが実は大変難しいのです。
自分が気に入った作品でなく、みんなが気に入りそうな作品を選ぶのですから。

ということで悩みながら会場内をうろうろしましたが、この作品に決めました。
任田教英さんの《星天停止》(作品番号48)。
近くで見ると、まるで伊藤若冲の升目描きのように升目一つひとつに着色しているのがわかります。とても根気のいる作業だったでしょう。
もちろん私のお気に入りの作品の一つでもあります。



帰るときには外はすっかり日も暮れていました。
新宿の夜景ともお別れです。


別れがあれば出会いもあります。
こちらが損保ジャパン日本興亜本社ビル敷地内に建てられた、やわらかな曲線が特徴の「SOMPO美術館」。


もちろん開館記念展も開催されます。こちらも楽しみです。

Ⅰ 珠玉のコレクション  5月28日(木)~7月5日(日)
Ⅱ 秘蔵の東郷青児    7月18日(土)~9月4日(金)



そして10月からは「ゴッホと静物画」(10月6日(火)~12月27日(日))。


生まれ変わるSOMPO美術館、これからも目が離せません。