世界遺産の京都・二条城を舞台にアートフェア「artKYOTO 2023」が、10月9日(月・祝)まで連休中限定で開催されています。
「二の丸御殿台所・御清所」 |
今回のアートフェアは、「二の丸御殿台所・御清所」や「東南隅櫓」など二条城内の建物に20軒以上のギャラリー・美術商の厳選されたアート作品が展示・販売されるビッグイベント。
古美術も現代アートも、インドネシアの作家さんの作品も展示されていて、二条城の歴史的な建造物とアートが融合した独特の雰囲気が楽しめます。
二の丸御殿台所・御清所エリア 展示風景 |
二の丸御殿台所・御清所展示 展示風景 |
それぞれのブースには個性的な作品が展示されていて、見ているだけでも楽しいのですが、心を惹かれる作品に出会えるのもアートフェアの大きな楽しみのひとつです。
もこもことした雲のような物体と、人物がつけているゴーグルが特徴の野原邦彦さんの作品は、色とりどりの立体作品も平面の作品も展示されています。
小さな作品なら狭い部屋でも飾れて、部屋の雰囲気が明るくなるかもしれません。
二の丸御殿台所・御清所エリア 展示風景 |
山岳修験道の影響を受けた赤井正人さんの作品は、いったん彫り上げた木彫りを燃やし、作品の表面を黒く炭化させて、さらに表面にボンドを塗って研磨したり石を埋め込んだりするという複雑な工程を経て完成させたものなのです(下の写真左の2点)。
この作品を見た瞬間、彩色とは違う何か凄味のようなものを感じたのですが、やはりそうでした。
二の丸御殿台所・御清所エリア 丸展示風景 |
赤井正人さんご本人が在廊されていてお話をおうかがいすることができましたが、黒い木彫りの作品を多く並べるインスタレーションの展示も行ったとのことですので、ぜひ一度拝見したいと思いました。
10月5日(木)と7日(土)は関係者向けの特別内覧会で、一般の方が見られるのは6日(金)、8日(日)、9日(月・祝)の3日間限定。
二の丸御殿台所・御清所エリアは二条城の入城料とは別に料金がかかりますが、番所エリア、東南隅櫓エリア、屋外の展示作品は5日(木)、7日(土)を含む会期中、二条城の入城料のみで観覧できます。
芸術の秋にぴったりのイベントですので、京都に来られた際にはお立ち寄りいただいてお気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。