2026年1月1日木曜日

2025年 私が見た展覧会ベスト10

あけましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。
年が明けてしまいましたが、昨年の「私が見た展覧会ベスト10」を発表したいと思います。


第1位  特別展「宋元仏画―蒼海(うみ)を越えたほとけたち」


会 期  2025年9月20日(土)~11月16日(日)
会 場  京都国立博物館 平成知新館

海を越えて日本にもたらされた中国・宋元時代の仏画の名品がずらりと揃った超豪華な内容の展覧会でした。
前後期で大幅な展示替えがあったので、京都まで行って前後期とも見てきました。





第2位 企画展「唐絵 中国絵画と日本中世の水墨画」


会 期  2025年7月19日(土)~8月24日(日)
会 場  根津美術館

2025年は中国・宋元時代の絵画を数多く見ることができました。
さらに「唐絵展」では、宋、元、明の山水画、花鳥画に加え、室町時代の水墨画の名品を見ることができ、大満足の一年でした。






第3位 静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝


会 期 2025年10月4日(土)~12月21日(日)
会 場 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)

第1位と第2位に続き、第3位も筆者が特に好きな分野である中国絵画と室町水墨画が多く展示された展覧会です。
修理後初公開できれいになった作品が多かったのもこの展覧会の特徴でした。




第4位 特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」


会 期 2025年9月9日(火)~11/30日(日)
会 場 東京国立博物館 本館特別5室  

運慶作の国宝仏7軀が一堂に介して、鎌倉復興当時の北円堂内陣の空間が再現された夢のような展覧会でした。



第5位 大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念 特別展「日本国宝展」


会 期 2025年4月26 日(土)~6月15日(日)
会 場 大阪市立美術館

昨年は関西の展覧会にも積極的に行って、どれも充実した内容でしたが、中でも展覧会のタイトルどおり国宝がずらりと並んだこの展覧会が特に印象的でした。


 

第6位 小企画展「物語る黒線たち―デューラー「三大書物」の木版画


会 期  2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日)
会 場  国立西洋美術館 版画素描展示室(常設展示室内)

ドイツ・ルネサンスを代表する画家、版画家、デューラーの代表作『黙示録』『大受難伝』『聖母伝』を国内で一挙に見られる幸せを感じながら見てきました。
デューラーの大ファンでニュルンベルクのデューラー・ハウス(デューラーの自宅兼工房)まで行った筆者としてはたまらない展示でした。
会期は2月15日(日)まであるので、まだの方はぜひ!




国立西洋美術館2025年度展覧会スケジュールの紹介記事⇒https://deutschland-ostundwest.blogspot.com/2025/01/2025.html


第7位 三井記念美術館 開館20周年特別展「円山応挙 革新者から巨匠へ」


会 期  2025年9月26日(金)~11月24日(月・振休)
会 場  三井記念美術館

今では「巨匠」のイメージが定着している円山応挙ですが、実は江戸中期以降の京都画壇に隆盛をもたらした「革新者」だったということに焦点をあてた展覧会。
香川・金刀比羅宮の襖絵を間近で見られたのもよかったです。



第8位 特別展「巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン)―現代マイセンの磁器芸術―」



会 期  2025年8月30日(土)~11月3日(月・祝)
会 場  泉屋博古館東京

ヴェルナー氏がデザインを手がけた陶芸作品の素晴らしさはもちろん、筆者の関心領域である第二次世界大戦後の東西ドイツの分断、再統一という時代背景からも彼の芸術活動の変遷を見ることができた展覧会でした。






第9位 【特別展】日本画聖地巡礼2025―速水御舟、東山魁夷から山口晃まで―


会 期  2025年10月4日(土)~11月30日(日)
会 場  山種美術館

2023年に開催された「日本画聖地巡礼」展の第二弾。
今回はエジプトのピラミッドをはじめ、海外の聖地も巡礼してさらにパワーアップした展覧会でした。

展覧会公式図録



第10位 特別展「北斎をめぐる美人画の系譜~名手たちとの競演~」


会 期  2025年9月16日(火)~11月24日(月・振休)
会 場  すみだ北斎美術館


「冨嶽三十六景」をはじめとする名所絵(風景画)で知られる葛飾北斎は、実は美人画の名手であったという点に注目した展覧会でした。
展示では、宮川長春、その弟子の宮川春水、春水の弟子の勝川春章、さらに春章の弟子の北斎に連なる美人画の名手たちの作品や、北斎と同時期に活躍した喜多川歌麿ら、北斎の娘・応為や弟子たちの美人画を見ることができて、華やいだ雰囲気が楽しめました。



第10位(同順位) 企画展「人々を援(たす)け寄り添う神と仏―道釈人物画の世界―」 


会 期  2025年11月22日(土)~2026年1月18日(日)
会 場  大倉集古館


私たちのそばに寄り添い、困ったときに私たちを援(たす)けてくれる神さまや仏さまたちが描かれた絵画や彫刻作品が見られる展覧会です。
1月18日(日)まで開催されているので、まだの方は初もうでにいかがでしょうか。





毎年、見に行った展覧会はどれも印象的でいつもベスト10を選ぶのに苦労するので、今年も一つの美術館・博物館につき一つの展覧会というルールで選んでみましたが、それでも東京国立博物館だけでも、大覚寺展にしようか、江戸☆大奥展にしようか悩みました。
それだけ昨年も内容の充実した展覧会に巡り合えたということだと思います。