2022年1月22日土曜日

東京国立博物館 特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

今年(2022年)3月1日(火)から5月8日(日)まで東京国立博物館で開催される、特別展「空也上人と六波羅蜜寺」の報道発表会にオンライン参加しました。

空也上人といえば、口から6体の仏像が出ている独特のお姿。
日本史の教科書には必ずと言っていいほど出てくるので、ご存じの方も多いかと思います。

展覧会チラシ



空也上人は、平安時代中期に京都に蔓延した疫病を鎮めるため、民衆に尽くされた方。
空也上人の没後1050年に当たる今年に開催される今回の展覧会では、六波羅蜜寺の多くの貴重な寺宝とともに、《空也上人立像》(重要文化財)が疫病退散を願って半世紀ぶりに京都から東京にお越しいただくという、とても貴重な機会なのです。

それではさっそく展覧会の主な見どころをご紹介したいと思います。


展覧会概要


会 期  2022年3月1日(火)~5月8日(日)
会 場  東京国立博物館 本館特別5室
開館時間 午前9時30分~午後5時
休館日  月曜日、3月22日(火)
     ※ただし3月21日(月・祝)、3月28日(月)、5月2日(月)は開館
観覧料(税込)  一般 1,600円、大学生 900円、高校生 600円、中学生以下無料
※事前予約(日時指定券)を推奨。
※日時指定券の販売開始日等の詳細は確定し次第、展覧会公式サイトでお知らせします⇒https://kuya-rokuhara.exhibit.jp



見どころ1 空也上人立像を360度、どこからでもご覧いただけます。


六波羅蜜寺の宝物館では正面や少し横からしか見ることができませんが、今回は360度どこからでも拝むことができるのです。

重要文化財 空也上人立像 康勝作
 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵
写真 城野誠治



作者の康勝は、鎌倉時代を代表する仏師・運慶の四男。
少し前かがみの姿勢で左足を前に出し、今にも歩き出しそうなお姿はとってもリアル。
市中をめぐりながらとなえる念仏の声や、吊り下げた鉦鼓(しょうこ)を叩く音まで聞こえてきそうです。

後ろ姿を見れば、絹や綿の柔らかさとは違う、動物の皮衣の硬さまで伝わってきます。
前や横、後ろから見て、ぜひみなさん各自のお好きな角度を探してみてください。 

重要文化財 空也上人立像 康勝作
 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵
 写真 城野誠治

報道発表会では、今回の特別展の開催をきっかけに空也上人ファンクラブが結成されて、芸人のみほとけさんが公式サポーターに就任されたことも発表されました。

みほとけさんにとって空也上人は「初恋の人」。
そのみほとけさんのお好きな角度は少し左斜めから見たところとのこと。瞳の玉眼が正面に見える角度だそうです。

みなさまもその場でぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

空也上人ファンクラブの公式サイトはこちらです⇒https://kuya-rokuhara.exhibit.jp/fanclub/

さらに今回の特別展の開催を記念して、細部までこだわった空也上人のフィギュアが発売されることも発表されました。
価格は現時点では未定ですが、展覧会場特設ショップで販売されるので、フィギュア・ファン、仏像ファンのみなさまは見逃すわけにはいきません。

2月14日 フィギュア「六波羅蜜寺公認 空也上人立像」(ポリストーン、海洋堂製作、税込み9,800円)の販売方法が発表されました!
詳細はこちらです⇒https://kuya-rokuhara.exhibit.jp/goods.html 




見どころ2 「珍しい」仏さまにお会いできます。



今回の特別展では、いろいろな意味で「珍しい」仏さまにお会いすることができます。

六波羅蜜寺は、空也上人が造立された国宝・十一面観音立像を安置した西光寺がその前身でした。

創建当時のご本尊は、国宝・十一面観音立像、重要文化財・四天王立像、梵天、帝釈天でしたが、このうち秘仏の十一面観音立像は六波羅蜜寺でお留守番、梵天と帝釈天は残念ながら現存していませんが、凛々しい四天王立像が東京に出陳されることになりました。

たびたびの兵火に見舞われた京都で、平安時代に創建されたお寺のご本尊が残っているのはとても珍しいことなのです。


重要文化財 四天王立像のうち持国天立像
 平安時代・10世紀 京都・六波羅蜜寺蔵
写真 城野誠治



こちらは空也上人の高弟・中信(ちゅうしん)が造像したと伝えられる、重要文化財・薬師如来坐像。
のちに仏師定朝が完成させる寄木造りの技法では現存最古という、これまた珍しい仏さまなのです。
重要文化財 薬師如来坐像
 平安時代・10世紀 京都・六波羅蜜寺蔵



続いて、写実的で剛健な武士好みの作風を確立した運慶作の重要文化財・地蔵菩薩坐像。
文献では多くの力作を残したことが伝わっていますが、現存するものは少なく、やはり珍しい運慶作の仏さまなのです。

重要文化財 地蔵菩薩坐像 運慶作
 鎌倉時代・12世紀 京都・六波羅蜜寺蔵




そして、重要文化財・運慶坐像。
仏像を造るのが仏師のお仕事ですが、仏師自身の肖像彫刻はとても珍しいのです。

この運慶坐像は、運慶が建立した地蔵十輪院にあったもので、江戸時代には六波羅蜜寺の境内に地蔵十輪院があったと伝わり、そのゆかりで現在では六波羅蜜寺に所蔵されています。

それにしても意志の強そうな迫力あるお顔は、運慶の作風そのものを体現しているように見えないでしょうか。
そして太くてたくましい指。さすが鎌倉仏師の第一人者の風格です。

重要文化財 運慶坐像 
鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵






見どころ3 六波羅ゆかりのあの方にもお会いできます。



六波羅蜜寺の周辺は「六道の辻」といわれ、この世と冥界の境目とされていました。

冥界と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、死者の生前の行いを裁く閻魔さま。
見てください、この迫力。怖い顔をした閻魔大王の前では嘘をつくことなんてできません。

重要文化財 閻魔王坐像
 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵



地獄に落とされても救ってくれる仏さまがいます。
『今昔物語集』で、地獄に落ちた源国挙が地蔵菩薩の助けによって蘇生したことから、平安時代の代表的な仏師定朝に地蔵菩薩像をつくらせ六波羅蜜寺に安置した像とされるのが、重要文化財・地蔵菩薩立像。

重要文化財 地蔵菩薩立像
 平安時代・11世紀 京都・六波羅蜜寺蔵



六波羅は平安時代後期に平清盛の祖父・平正盛がここに邸宅を構えて以来、平氏一門の居住地となった平氏ゆかりの地。

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ではすっかり源氏の敵役になってますが、10年前の大河ドラマ「平清盛」では立派に主役をこなした清盛の坐像と伝えられるお像も日本史の教科書に出てくるので、ご存じの方も多いことでしょう。

重要文化財 伝平清盛坐像
 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵


「教科書で見たことある!」という仏さまをはじめ珍しい寺宝が東京で見られる、またとない機会ですので、ぜひとも多くの方にご覧いただきたい展覧会です。


そして、せっかくの機会ですので、六波羅蜜寺についても知っていただきたいです。

ご本尊の秘仏、国宝・十一面観音立像は、12年に一度、辰の年にご開扉されます。
また、空也上人以来の伝統行事で、8月8日~10日まで行われる萬燈会厳修、年末(12月13日~31日)の夕暮れ時に行われる空也踊躍念仏厳修(重要無形民俗文化財)はじめ年中行事も多くあります。

空也踊躍念仏厳修は私も一度拝見しましたが、お坊さんたちが念仏をとなえながら堂内をめぐっていたと思ったら、最後にダダダッと一瞬のうちに奥に入って堂内に誰もいなくなってしまうという場面がとても印象的でした。

今年(2022年)5月末には新宝物館「令和館」が開館するので、京都に行ったらぜひ訪れてみてください。

六波羅蜜寺 写真 浅沼光晴

六波羅蜜寺の公式サイトはこちらです⇒https://www.rokuhara.or.jp/

2022年1月1日土曜日

すみだ北斎美術館「北斎で日本史-あの人をどう描いたか-」

明けましておめでとうございます。
今年最初におススメする展覧会は、昨年12月21日(火)に開幕して年末年始の休みをはさんで明日2日(日)から再開する、すみだ北斎美術館「北斎で日本史-あの人をどう描いたかー」です。

展覧会チラシ




神話の時代から明治時代まで、北斎や一門の弟子たちが描いた歴史上の人物や出来事で綴る日本史が見られる楽しい展覧会です。
日本史ファンはもちろん、大河ドラマで見た場面も出てくるので、大河ドラマファンも見逃すわけにはいきません。

それではさっそく展覧会の様子をご紹介したいと思います。

※展示室内は撮影不可です。掲載した写真は内覧会で美術館の特別の許可をいただいて撮影したものです。
※出品作品はすべてすみだ北斎美術館所蔵品です。

展覧会概要


会 期  2021年12月21日(火)~2022年2月27日(日)
     前期 12月21日(火)~1月23日(日)
     後期 1月25日(火)~2月27日(日)
開館時間 9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日  毎週月曜日、年末年始(12月29日~1月1日)
     ※開館:1月2日(日)、1月3日(月)、1月10日(月・祝)
      休館:1月4日(火)、1月11日(火)
観覧料 ※AURORA(常設展示室)、常設展プラス観覧料を含む
 一般 1,000円、高校生・大学生 700円 ほか
(今回の企画展の会場は3階で、4階はAURORA(常設展示室)、常設展プラスの会場です。)

展覧会の詳細、関連イベント等につきましては同館公式HPをご確認ください⇒すみだ北斎美術館      


歴史上のあの有名人が続々登場!


こちらは、遣唐使として唐に渡り、玄宗皇帝に重用された阿倍仲麻呂がようやく帰国を許されて、故郷の奈良の都からも見える月を懐かしんで眺めている場面です。

葛飾北斎《詩歌写真鏡 安倍の仲麿》
前期展示
(後期には葛飾北斎《百人一首うはかゑとき 安倍仲麿》が展示されます。)


残念ながら仲麻呂の乗った船は難破して安南(今のベトナム中部)に漂着したため、仲麻呂は唐の都長安に戻り、再び唐朝に仕え、その地で生涯を終えました。

一方、東シナ海の荒波を越えて二度唐に渡り、二度とも無事日本に帰国した強運の持ち主が吉備大臣こと吉備真備。

岳亭春信『画本柳樽』五編
前期展示

唐に留学中の吉備真備が、蜘蛛に助けられ難解な詩を解読できたという逸話の場面が描かれていますが、唐の朝廷から多くの難題を出され、阿倍仲麻呂の霊が鬼に化けて真備を助ける場面が描かれた『吉備大臣入唐絵巻』(ボストン美術館蔵)を思い浮かべます。

『吉備大臣入唐絵巻』は、2年前に東京都美術館で開催予定の「ボストン美術館展 芸術×力」で来日するはずでしたがコロナの影響で中止になり、今年夏にあらためて来日が決定しています。
さすが吉備大臣、今の時代に太平洋を渡ることなど何の問題もないことなのでしょう。
(ちなみに、吉備大臣が最初に入唐したときは阿倍仲麻呂と一緒で、二度目に唐に渡ったときは阿倍仲麻呂は生きていので、鬼に化けるということはなかったのですが。)

今回の展示では、解説パネルにも注目です。
中段の白抜きの部分は登場人物や時代背景の解説、その下が作品の解説になっているので、より深く作品を味わうことができる工夫がなされています。

解説パネル

時代を先に進めてみると、後世の評価が対照的な二人の武将の作品が並んでいました。

右 葛飾北斎『北斎漫画』五編 楠正成
左 二代柳川重信『日本百将伝一夕話』九 尊氏の将士出陳の図
どちらも通期展示

二人の武将とは、後醍醐天皇に反旗を翻して室町幕府を開いた足利尊氏と、後醍醐天皇に従い尊氏と戦いに敗れ自害した楠木正成のことです。

天皇に従ったことから明治期には「大楠公」と称され、近代日本画の題材にもなった楠木正成が、のちの将軍・尊氏に背いたにもかかわらず江戸時代に描かれていたことは意外でした。

一方の尊氏は、幕末の尊王攘夷運動の中、京都・等持院に安置されている足利歴代将軍の木像のうち、尊氏、義詮、義満の木像の首が、朝敵として三条河原にさらされるという事件がありましたが(足利氏木像梟首事件)、この時はさすがに武将としての勇壮な姿で描かれています。

他にも、『日本書紀』や『古事記』に登場する木花開邪姫命(コノハナノサクヤビメ)、平安時代の紫式部、戦国時代の武田信玄はじめ多くの歴史上の人物が登場するので、ぜひ会場でお会いになってください!


森高雅《紫式部》
前期展示
後期には岳亭春信《葛飾連額面婦人合 紫式部》が展示されます。




大河ドラマのあのシーンがよみがえる!


この展覧会が始まった12月に欠かすことができないテーマは、やはり「忠臣蔵」。
そしてクライマックスはもちろん討入りの場面。

葛飾北斎《忠臣蔵討入》
前期展示
NHK大河ドラマでは1999年に放映された「元禄繚乱」が一番新しいものですが、忠臣蔵をテーマにした大河ドラマはこれで4作目だったそうです。


2020年から2021年にかけて放映された「麒麟がくる」のクライマックスシーンはもちろん本能寺の変。

二代柳川重信『日本百将一夕話』十二 
本能寺に明智主に逼る
通期展示

そしてその伏線となった、明智光秀が織田信長に叱りつけられている場面も出てきます。

二代柳川重信『主従心得草』五編 上
通期展示

しかしながらこの場面は、江戸時代の封建社会の中では、気に入らないことがあっても家臣を憎むと信長のようになってしまうという、主君に対する戒めの意味があったのですね。

そして今年(2022年)の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物も出てきますので、お見逃しなく!
(下の写真の左ページの上の方に北条時政と政子が描かれています。)

葛飾北斎『絵本早引 名頭武者部類』
政子尼公 北條時政
 通期展示



まだまだ紹介したい歴史上の人物や名場面はあるのですが、続きは会場でご覧いただくとして、3階ホワイエに移ります。

こちらは3階ホワイエのフォトスポット。

フォトスポット

ぜひこちらで記念撮影をして、SNSなどでシェアしてください。
おそれ多くも徳川家康公から「頼んだぞ!」と声をかけられたら断るわけにはいきません。



3階ホワイエには、所蔵作品は門外不出のアメリカ・フリーア美術館が所蔵する葛飾北斎肉筆画の高精細複製画が展示されています。
こちらも撮影可です。

葛飾北斎《新年風俗図(初夢・朝化粧)》
(高精細複製画)
原画 フリーア美術館蔵



4階はAURORA(常設展示室)と常設展プラスの展示室に分かれています。

常設展プラスには、全長約7mの《隅田川両岸景色図巻》の複製画が展示されていて、『北斎漫画』ほか北斎絵手本のレプリカの立ち読みができるコーナーもあります。

※常設展プラス展示室内は撮影不可です。

『北斎漫画』ほか立ち読みコーナー

『北斎漫画』のレプリカはまるで本物のような出来映え。これが発売されたら間違いなく全巻揃えたいです!

AURORA(常設展示室)では、ぜひ北斎の画業の変遷をたどってみてください。
北斎さんにお会いすることもできます。

※AURORA(常設展示室)は一部を除き撮影可。

4階AURORA(常設展示室)北斎のアトリエ再現模型

今回の展覧会の紹介パンフレットも1階ミュージアムショップで好評発売中です(税込300円)。


今年の年初めには、「北斎で日本史」をぜひお楽しみください!

2021年12月31日金曜日

2021年 私が見た展覧会ベスト10

今年もコロナ禍の影響を大きく受けた一年でした。
緊急事態宣言で中断して再開した展覧会もありましたが、残念ながらそのまま閉幕を迎えた展覧会もありました。

そういった厳しい状況の中でも心にじわっとくるとてもいい展覧会を数多く見ることができたことは、とても幸せなことでした。

そこで今年も毎年恒例の「私が見た展覧会ベスト10」を発表したいと思います。


第1位 静嘉堂文庫美術館「 旅立ちの美術」


来年(2022年)秋に東京丸の内に移転オープンする前に武蔵野の面影が残る世田谷区岡本で開催された最後の展覧会。
二子玉川駅から歩く長い道のりが美術館に行くまでの気分を盛り上げてくれましたが、これも最後でした。
しかしながら決して「お別れ」でなく、「旅立ち」にふさわしい展覧会でした。

下の写真は、今年夏に三菱一号館美術館で開催された「三菱の至宝展」のフォトスポット。
フラッシュをたいて撮影すると現れるのは、国宝《曜変天目》(静嘉堂文庫美術館蔵)の模様です。
この展覧会もまさに至宝尽くしの豪華な内容でした。



第2位 東京藝術大学大学美術館「渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-」


近年特に注目を集めるようになった孤高の日本画家、渡辺省亭の大規模回顧展。
後期は《十二ヶ月花鳥図》がずらりと展示されるはずでしたが、残念ながら緊急事態宣言の発令に伴い、前期展示のみで閉幕。
その後、岡崎会場、三島会場に巡回しましたが、見に行くことはかないませんでした。

何年か後にはぜひもう一度開催してほしい展覧会です。


東京藝術大学キャンパス内の案内看板


第3位 大田区立龍子記念館 コラボレーション企画展「川端龍子VS.高橋龍太郎コレクション」


大画面の迫力ある龍子作品と現代作家の大作が競演する迫力たっぷりの展覧会でした。
中でも特に印象に残ったのが、川端龍子《越後(山本五十六元帥像》(大田区立龍子記念館蔵)。
展覧会レポートにも書きましたが(⇒川端龍子VS.高橋龍太郎コレクション)、アメリカの国力の強さを知っていたため、対米開戦を避けたかった山本長官の無念さがひしひしと感じられる作品でした。

展覧会チラシ



第4位 国立科学博物館「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」


今年は古代エジプト展の当たり年。
去年の秋に来日した「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」(来年1月16日まで東京富士美術館で開催)に始まって、来年夏まで国内を巡回する「ライデン国立古代博物館 古代エジプト展-美しき棺のメッセージ-」、そして今年10月に国立科学博物館で始まって、来年5月まで神戸市立博物館で開催される「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」まで、3つの古代エジプト展が国内各地を巡回するという、古代エジプトファンにはうれしい年でした。

写真は「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」で展示されている、「ツタンカーメン王の黄金のマスク」のレプリカ。撮影可のエリアに展示されています。



まだまだ3館コンプリートのチャンスがありますので、ぜひチャレンジしてみてください!
それぞれの展覧会の紹介記事はこちらです。





第5位 東京ステーションギャラリー「小早川秋聲-旅する画家の鎮魂歌」


《國之楯》で一躍名を知られるようになった小早川秋聲の東京での回顧展。

日露戦争から満州事変、第二次世界大戦と続く激動の時代に画家として旅を続けて描いた作品に続き、戦後、平穏な境地にたどり着いた作品でホッとさせてくれる展覧会でした。

展覧会レポートはこちらです⇒小早川秋聲-旅する画家の鎮魂歌-

東京ステーションギャラリーエントランス


第6位 東京国立博物館 特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」


今年も数多くの特別展や、ほぼ毎週展示替えのある総合文化展(常設展示)で楽しませてくれたトーハクですが、どれか一つといえば「鳥獣戯画」。
コロナ禍で一度中断したので、見られないかと思ったら再開してくれたので、喜びもひとしおでした。

修復されて、動物や人物のくっきりとした墨の輪郭が見えるようになったのが印象的でした。

展覧会チラシ



第7位 奈良国立博物館 特別展「奈良博三昧-至高の仏教美術コレクション」


国立博物館の特別展なのに写真撮影すべてOK!
仏教美術が身近に感じられる展覧会でした。
伽藍神立像のインパクト大きかったです。

伽藍神立像(奈良国立博物館蔵)

第8位 大倉集古館 特別展「海を渡った古伊万里」~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~


昨年11月に開幕しましたが、コロナ禍の影響で中断後、今年2月から3月にかけて会期が延長されて再開した展覧会です。

圧巻は、第二次世界大戦後、ウィーン郊外のロースドルフ城に進駐したソ連兵によって破壊された陶磁器の陶片がインスタレーションとして展示されている「陶片の間」の再現コーナー。
ちょうど岩波新書『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(大木毅著 2019年)を読んだ後だけに、敵の存在をこの世から抹殺することを目的とした絶滅戦争の恐ろしさを垣間見たような気がしました。


大倉集古館外観




第9位 すみだ北斎美術館 「しりあがりサン北斎サン-クスッと笑えるSHOW TIME」


いつも葛飾北斎や一門の浮世絵の展覧会で私たちを楽しませてくれる「すみだ北斎美術館」がしりあがり寿さんの作品とのコラボで「クスッと笑える」展覧会を開催してくれました。
理屈抜きに楽しめる展覧会でした。
展覧会レポートはこちらです⇒しりあがりサン北斎サン

展覧会チラシ





第10位 慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo) 交景:クロス・スケープ


KeMCoは、今年4月にオープンした慶應義塾大学の大学ミュージアム。
グランド・オープン記念企画展示「交景:クロス・スケープ」に始まり、その後も定期的に趣向を凝らした展覧会が開催されていて、これからの展開が楽しみなミュージアムです。



KeMCoエントランス




まだまだ印象に残る展覧会は数多くあって今年も悩みましたが、みなさまのベストテンと共通するものがありましたでしょうか。

私のブログ「ドイツ~東と西~」も始めてから10年が経過しましたが、今年1年間で何万人もの方にアクセスいただけるようになりました。
みなさまご愛読ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

それではみなさま、よいお年をお迎えください!


「私が見た展覧会ベスト10」のバックナンバーはこちらです。












2021年11月25日木曜日

東京都美術館「ゴッホ展」~展覧会が10倍楽しめる完全ガイドブックをご紹介!

 東京上野公園で9月18日から始まった「ゴッホ展-響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」にはもう行かれましたでしょうか。
⇒終了しました。現在は名古屋市美術館で4月10日(日)まで開催中です。

開幕以来、毎日大盛況で、日程の都合をつけようとしたら予約が埋まってしまうということが続いてなかなか行かれなかったのですが、先日、金曜日の夜間開室のときにようやく行くことができました。



上野の夜の暗がりに浮かび上がる《夜のプロヴァンスの田舎道》

展覧会は、ゴッホと同時代の画家や20世紀のキュビズムの画家たちの作品に始まって、ゴッホの素描や版画、さらに油彩画に移り、絵具のごてごて厚塗り、筆の勢いにまかせて描くゴッホらしい作品に至るまで、ゴッホの画業の道のりがわかる、とても内容の濃い展覧会でしたが、実は、事前にある本で予習していたので、さらに何倍にも楽しむことができたのです。

その本とはこちら、アエラのムック本で今回のゴッホ展の完全ガイドブック『ゴッホ展 響き合う魂 ヘレーネとフィンセント』(本体1400円+税)です。


キャッチコピーは、「展覧会を10倍楽しむ鑑賞ポイント教えます!」。

本の中では今回出展されているゴッホ作品のうち4点がピックアップされていて、それぞれの観どころが紹介されています。

見どころ紹介されている作品は次の4点です。

1 《夜のプロヴァンスの田舎道》(1890年5月12日~15日頃 クレラー=ミュラー美術館蔵)
2 《黄色い家(通り)》(1888年9月 ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵)
3 《種まく人》(1888年6月17~28日頃 クレラー=ミュラー美術館蔵)
4 《レストランの内部》(1887年夏 クレラー=ミュラー美術館蔵)

それではこの中から《夜のプロヴァンスの田舎道》と《レストランの内部》の記事を少しご紹介したいと思います。

まずは《夜のプロヴァンスの田舎道》。


この作品の注目ポイントは、月と星が輝く夜空に白馬が引く幌馬車の中の男女のカップル、農作業を終えて家路につく二人の農夫、中央の巨大な糸杉にイネ科の多年草のヨシタケ(画面中央の帯状の黄色い部分)。

ゴッホがゴーガンへの手紙で語っているように、この作品はまさに「ロマンチック」で「プロヴァンス的」。
ゴッホは南仏プロヴァンスの農村の風景を描いただけでなく、そこにロマンチックな要素を散りばめたのです。

そしてこの本の特長は、他の画家たちの作品と比較して、ゴッホのすごさを解説しているところです。

例えばこちら。



右のぺージには《夜のプロヴァンスの田舎道》、左のページには同じく星空を描いた3つの作品が紹介されています。
(左のページ 上がミレー《星の夜》(1850~65年頃 イェール大学美術館蔵)、下の右がゴッホ《星月夜》(1889年6月 ニューヨーク近代美術館蔵)、下の左がムンク《星月夜》(1922~1924年 ムンク美術館蔵)。いずれも本展には出品されていません。)

19世紀半ばのミレーは太陽の残照を残して真っ暗なバルビゾンの夜空を描き、20世紀のムンクは街や部屋の明かりに照らされた夜空を描いたのですが、ゴッホは自らの想像力で月だけでなく星を描いて明るい夜空を描いたのでした。


続いて、ゴッホも点描技法に挑戦していたという作品《レストランの内部》。



点描技法というと、ご本家はスーラとシニャック。
画面全体を点描で埋め尽くした二人の画家と違って、ゴッホの点描は一部にとどまっていますが、これもゴッホが自身の画風を確立するための一つの過程だったのでしょう。
新しいものを取り入れようとしたゴッホの努力のあとが感じられる作品です。

ゴッホと同時代の画家の作品が展示されているエリアにはスーラの《ポール=アン=ベッサンの日曜日》、シニャックの《ポルトリューの灯台、作品183》(いずれもクレラー=ミュラー美術館蔵)が展示されているので、ぜひ見比べてみてください。

今回の展覧会では、クレラー=ミュラー美術館からゴッホの絵画28点、素描20点、ミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの絵画20点、さらにファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)からゴッホ作品が4点特別出品されているのですが、このガイドブックでは、ほとんどの作品が出品されているクレラー=ミュラー美術館や創設者のヘレーネ・クレラー=ミュラーの紹介記事や、ゴッホが残した手紙の数、ゴッホが描いた自画像の数、引っ越し回数など数字で辿るゴッホの生涯の記事もあって盛りだくさんの内容です。

これから行かれる方には予習にぴったりですし、ゴッホの年表やゴッホが主役の映画&読書案内もあるので、ゴッホをよく知ることができる永久保存版です。

書店でも販売しているので、ぜひお手に取ってご覧ください。

私はこのガイドブックを小脇に抱えて展示室に入って、ときどき休憩を兼ねてベンチに座ってページをパラパラめくり、紹介されている作品をもう一度見るということを繰り返していましたが、とても楽しく作品を見ることができました。


展覧会基本情報は次のとおりです。
東京都美術館での展示は12月12日(日)までですが、その後、福岡市美術館、名古屋市美術館に巡回します。

展覧会基本情報


会 期  2021年9月18日(土)~12月12日(日)⇒終了しました。
会 場  東京都美術館企画展示室
休室日  月曜日(11月29日(月)は開室)
開室時間 9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開室 10月15日(金)より、毎週金曜日は20:00まで開室します(入室は閉室の30分前まで)。
観覧料  一般 2,000円、大学生・専門学校生 1,300円 65歳以上 1,200円
*本展は日時指定予約制です。詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。

巡回展 福岡市美術館  2021年12月23日(木)~2022年2月13日(日)⇒終了しました。
    名古屋市美術館 2022年2月23日(水・祝)~4月10日(日)
    

充実した展覧会オリジナルグッズが販売されているミュージアムショップを出たところで、とてもいいものを発見しました。

最近ではグッズと並んで人気がある展覧会オリジナルガチャガチャです。
ガチャガチャファンを自認する私としては通り過ぎるわけにはいきません。

ガチャガチャマシーンの横には親切にも千円札の両替機がありました。

種類は、柔らかい塩化ビニール製でストラップ付きの絵画と缶バッチの2つ。
私がトライしたのは絵画の方。もちろんコンプリートしました。
ご興味ある方はこちらもぜひ!



2021年11月23日火曜日

山種美術館 開館55周年記念特別展「奥村土牛-山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾」

東京広尾の山種美術館では、開館55周年記念特別展「奥村土牛-山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾」が開催されています。

展覧会チラシ

今回の特別展では、山種美術館が所蔵する135点の奥村土牛コレクションの中から70点近い作品が展示されていて、どれも名作ばかり。土牛と山種美術館創立者・山﨑種二氏との親交がうかがえる資料とともに土牛の魅力を感じることができるとてもいい雰囲気の展覧会です。


展覧会概要


会 期 2021年11月13日(土)~2022年1月23日(日)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は閉館時間の30分前まで)
休館日  月曜日[12/27(月)、1/3(月)、1/10(月・祝)は開館、1/10(火)は休館、    
     12/29~1/2は年末年始休館]
入館料  一般1300円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要)
    *障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)1100円、
     上記のいずれかのうち大学生・高校生は900円
    *きもの特典:きものでご来館された方は、一般200円引き、大学生・高校生
     100円引き)の料金となります。
    *複数の割引、特典の併用はできません。
    *チケットは、ご来館当日、美術館受付で通常通りご購入いただけます。 また、
     入館日時が予約できるオンラインチケットもご購入可能です。

オンライン展覧会、オンライン講演会など展覧会関連イベントも開催されます。詳細は同館公式サイトでご確認ください⇒https://www.yamatane-museum.jp/

展示構成
 第1章 土牛芸術の礎
 第2章 土牛のまなざし
 第3章 百寿を超えて
 特集   土牛と山﨑種二

※展示室内は次の作を除き撮影不可です。掲載した写真は、プレス内覧会で美術館より特別に許可をいただいて撮影したものです。
※展示作品はすべて奥村土牛作、展示作品・資料はいずれも山種美術館所蔵です。

今回撮影OKの作品は、奥村土牛《兎》です。

奥村土牛《兎》1936(昭和11)年頃



見どころ その1 醍醐寺「太閤しだれ桜」の競演が見られる!


さて、今回も見どころいっぱいの展覧会なのですが、ぜひ注目していただきたのは京都・総本山醍醐寺の「太閤しだれ桜」の競演です。

豊臣秀吉の「醍醐の花見」で知られる醍醐寺の「太閤しだれ桜」の組織培養による苗木増殖に成功した住友林業が、このたび代表作《醍醐》を描いた奥村土牛とゆかりの深い山種美術館に「太閤しだれ桜」の苗木を寄贈されました。


「太閤しだれ桜」の苗木


苗木と聞いていたので、ホームセンターに売っているような両手に乗るくらいの小さなものを想像していたのですが、実際に見て驚きました。
ご覧のとおり、高さおよそ4mの立派な若木。順調にいけば来年春には花が咲くところが見られるとのことですが、成長して土牛の《醍醐》のように満開のしだれ桜が見られる日が来るのが楽しみです。

JR恵比寿駅方面から歩いてくると、美術館正面玄関手前の角に植樹されているので、ぜひこちらもご覧ください

そして、こちらは展示室内の奥村土牛《醍醐》。

奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年

安定感のある太い幹の上に淡い薄紅色のしだれ桜が咲き誇り、背景の白壁がしだれ桜の色をさらに引き立てています。
桜の花びらは一枚一枚貼り付けたかのように厚みを帯びていて、まるでその場で花見をしているかのような感覚になってきます。


見どころ その2 動物たちがかわいい!


冒頭にモフモフの毛皮の柔らかさが伝わってくる兎の作品をご紹介しましたが、土牛の動物に対する優しいまなざしが感じられる作品に出合えるのも今回の展覧会の楽しみの一つです。

こちらは丸まっている姿がかわいいつぶらな瞳の黒ウサギ。赤いポピーとの色の対比が鮮やかです。


奥村土牛《兎》1947(昭和22)年頃


親牛の下に隠れて恥ずかしそうにこちらをちらっと見る仔牛も可愛らしいです。

奥村土牛《犢(こうし)》1984(昭和59)年

42年ぶりに展示される鯉も愛嬌のある顔をしています。

奥村土牛《鯉》1948(昭和23年)頃

そしてこちらは、1975(昭和50)年の兎年から土牛が毎年正月に制作した干支の扇子の原画。

第2展示室展示風景

どの動物にも土牛の優しいまなざしが感じられる作品です。来年(2022年)の干支の「寅」もどことなくユーモラス。

奥村土牛《寅》1986(昭和61)年



見どころ その3 どっしりとした存在感がすごい!


土牛という雅号から連想するわけではないのですが、私にとっての土牛作品のイメージは「どっしりとした存在感」なのです。

中でもお気に入りは、姫路城を描いた《城》。

奥村土牛《城》1955(昭和30)年

青空を背景に遠くから見た天守閣を小さく描くのではなく、土牛が描く姫路城は目の前に迫りくる白い壁。まさに城という物体がここにある!という感じが好きなのです。

こちらは水しぶきがかかってきそうなほど近くから見上げた那智の滝。ゴーッという滝の音が聞こえてきそうな迫力です。

奥村土牛《那智》1958(昭和33)年

「どっしり」といえばこの作品。
初代若乃花とともに昭和30年代前半に「栃若時代」を築き上げた横綱栃錦の引退時の姿を描いた《稽古》(下の写真左)です。
軽量でスピード感あふれる取り口で出世街道を登りあがった栃錦も、引退時はご覧のとおりどっしりとした体形になっていました。
(優雅な振る舞いの女性像と並んで展示されているのを眺めると、あらためて土牛の画風の幅広さを感じます。)

左から、奥村土牛《稽古》1966(昭和41)年、
《舞妓》1954(昭和29)年、《踊り子》1956(昭和31)年


ほかにも旅情を誘う風景を描いた作品はじめ、まだまだ紹介しきれていない作品もたくさんありますので、ぜひその場でご覧いただいてお気に入りの一品を探してみてください。

展示風景
左から、奥村土牛《大和路》1970(昭和45)年、
《輪島の夕照》1974(昭和49)年、《谷川岳》1975(昭和50)年 




ミュージアムショップもカフェも充実してます!


展覧会のあとの大きな楽しみの一つは、ミュージアムグッズ。
今回特におススメしたいのは、「太閤しだれ桜」にちなんだ桜の花びらの形をしたカードスタンド(税込880円)。
お気に入りの絵はがきを机の上に立てかけると、薄紅色の花びらがワンポイントになって明るい雰囲気になります。



自然栽培で育てた健一自然農園のこだわりの茶葉を使用した煎茶やお茶のティーバック8個入りの山種オリジナルお茶缶(税込 各1,080円)は、山種美術館の人気作品をラベルにしているので、飲んだ後もオシャレな小物入れとして使えます。




そしてこちらは山種美術館が所蔵する速水御舟の重要文化財《名樹散椿》を共同印刷株式会社オリジナルの技法「彩美版®」で制作した高精度のデジタル複製画。
背景の金地の「撒きつぶし」には一部本金泥が使用されるという豪華版です。



限定300部制作で販売価格は275,000円(税込)。
それなりのお値段はしますが、実物を見れば自宅のお部屋に飾りたいと思うようになるかもしれません。ぜひミュージアムショップでご覧ください。カタログをいただくこともできます。
※ミュージアムショップ内も撮影不可です。

Cafe椿の特製和菓子も山種美術館を訪れる楽しみの一つ。
抹茶とのセットで1,200円(税込)。
さて今回はどれにしようかな、といつも迷ってしまいます。


上の写真、右上から時計回りに、冬のけしき(《雪の山》)、「うず潮」(《鳴門》)、八重白椿(《早春》)、「たわら牛」(「奥村土牛から山﨑種二宛書簡(牛)」)、「ひとひら」(《醍醐》)。
(カッコ内はモチーフにした奥村土牛の作品で、いずれも山種美術館所蔵です。)


楽しさいっぱいの展覧会は来年(2022年)1月23日(日)まで開催されます。

お正月恒例の限定企画もあります。

 ① 1 月 3 日(月)限定 プチギフトプレゼント ※展覧会ご入場の先着 100 名様
 ② ミュージアムショップにて「新春福袋」限定 50 個販売(お一人様1袋まで)
 ③ Cafe 椿にてお正月限定和菓子をご提供 ※1 月 7 日(金)まで実施

この冬はぜひ山種美術館でお楽しみください!