2016年2月13日土曜日

箱根で琳派、箱根で印象派

今日は2月にしては暖かい陽気だったので、思い立って箱根の美術館めぐりに行ってきました。
はじめは岡田美術館「-琳派400年記念- 箱根で琳派 大公開~岡田美術館のRIMPAすべて見せます~」です。




現在は第二部:江戸・大坂編が開催されていて、江戸後期の酒井抱一、鈴木其一、中村芳中から、上坂雪佳、木村武山、菱田春草、下村観山といった琳派の影響を受けた近代日本画家の作品までずらりと並んでいて、琳派ファンにはたまらない展示になっています。

「箱根で琳派大公開」第一部は、昨年9月5日に開催されたブロガーナイトに参加させていただきました。その時、岡田美術館の所蔵作品の充実ぶりに圧倒されて、絶対に第二部も行く、と心に決めていましたが、ちょうど冬の寒い時期なのでいつ行こうかな、春になってからでは終わってしまうし、どうしようかなと迷っていたところに季節外れのポカポカ陽気、とてもラッキーでした。
とはいってもそこは箱根、国道沿いに雪が残っていたのには驚きました。いつ降った雪なのでしょうか。

「箱根で琳派大公開」第一部のブロガーナイトの様子はこちらです。

http://deutschland-ostundwest.blogspot.jp/2015/09/blog-post.html


江戸や大坂、近代の琳派の絵画を見るだけでも十分満足していたのですが、思いもかけず11時30分から学芸員さんのギャラリートークを聴くことができました。
おかげで、尾形乾山の陶器について、年代による署名の違い、当時の乾山作品の人気ぶりや絵付けのこだわり、などなど、楽しい解説をいただき、乾山の作品もより深く味わうことができました。

それに2階に展示されている酒井抱一《月に秋草図屏風》は右上の月に照明を当て、秋草が本当に月明かりに照らされていているように工夫しているとのお話をいただいたので、帰り際にもう一度この作品の前にたたずみ、耳を澄まして鈴虫の音を聴いていました(聴こえたつもりで)。

岡田美術館「-琳派400年記念- 箱根で琳派 大公開~岡田美術館のRIMPAすべて見せます~」第二部は会期が4月3日まで延長されています。
詳しくは岡田美術館の公式ホームページをご覧ください。


岡田美術館ホームページ


軽くお昼を食べてから向かったのがポーラ美術館。
現在は企画展「自然と都市 印象派からエコール・ド・パリ」が開催されています。
写真は会場入口の撮影スポットにあるデュフィー《パリ》のパネルです。



久しぶりにモネの《ルーアン大聖堂》を見ました。30点ほど制作された連作ですが、そのうちの1点が国内で見ることができるなんて夢のようです。
今回の企画展はパンフレットも凝っています。パリの地図が掲載されていて、まるでパリを散歩しているような気分にさせてくれる展覧会です。
こちらは3月13日までです。詳しくはポーラ美術館公式ホームページをご覧ください。

ポーラ美術館ホームページ

箱根で琳派、箱根で印象派、みなさんもぜひふらりと箱根に行ってみてはいかがでしょうか。