らせん階段をひたすら上り続けていると、階段の横に、扉のない入口が見えてくる。
中に入ると、そこには大きな鐘がいくつも並んでいた。
中からは分からないが、おそらく南塔(下の写真右側の塔)の上から二つめの窓あたりまで来たのだろう。
こちらが中央にある一番大きな鐘。下の開口部の直径はゆうに3mはある。
あとでネットで調べてみたらここには全部で8つの大きな鐘があるという。
目の前でこの鐘がすべて鳴ったらものすごい迫力だろうな、とか考えつつ鐘のある部屋を一周して、さらに階段を上って行った。
売店では、敗戦直後のケルン大聖堂周辺の様子を写真にとった絵はがきがあったので、それを買い、店番の中年の男性に話しかけた。
「第二次世界大戦では日本の多くの都市も空襲に遭ったので、ドイツの都市が空襲でどれだけの被害を受けたのか関心があります。大聖堂の周辺も大きな被害を受けたのですね」
「ケルンも何回も空襲を受けたのですが、大聖堂だけはほとんど被害を受けずに残りました。奇跡的なことです」
「ところで、塔の途中にあった鐘はいつ鳴らすのですか」
「「クリスマスやイースターなど、特別なときに鳴らしますが、今年は新しい枢機卿が来られたばかりなので、それを祝福して9月17日と18日にも鐘をならします」
9月8日には日本に帰ってしまうので、聞けないのが残念。
売店のあるスペースの周囲は回廊のようになっていて、一周するとケルンの街の360度パノラマを楽しむことができる。
高いところに上ると、カメラのミニチュアライズ機能を使いたくなる。
あまりミニチュアっぽくならないが、これも自己満足。
とにかく眺めがいい。
こちらはライン川沿いの景色。
こちらは南の方を臨んだところ。
塔を降りてきたら10時すぎ。7時、8時、9時と毎時行われる礼拝も10時のあとは12時なので、10時の礼拝が終わる11時ころ大聖堂の中に入るのがいいだろう。
ということで、先に大聖堂の横にある宝物館に入ることにした。
宝物館は地下2階まであって宝石のちりばめられた十字架や黄金の聖棺をはじめ展示品が充実しているので、じっくり見ていたらあっという間に11時になってしまった(館内の写真撮影はできない)。
(次回に続く)