2014年3月22日土曜日

バイエルン美術紀行(10)カイザースブルク・ガイドツアー

平成25年9月6日(金)続き

午後1時になったのでカイザーブルクの宮殿の入口に集合した。
平日だったせいか、ガイドツアーに参加したのは年配の男女が多く、20人ほどのグループで女性ガイドの説明を聞くきながら宮殿の中を回った。

ガイドの女性はカイザーブルクの成り立ちから説明をはじめ、フリードリヒ2世とかマクシミリアン1世とか、世界史の授業で聞いたことがある神聖ローマ皇帝の名前が出てきて、みんなうなずきながら聞いていたが、参加者の最大の関心は、戦争の被害を受けたかどうか。
説明が一段落すると一人の男性がすかざず質問した。
「先の大戦でカイザーブルクはどれだけの被害を受けたのか」
ガイドの女性が「建物の90%は破壊された」と答えると、驚きのあまり誰もがため息をついた。

空襲の被害を受けた直後のカイザーブルク。

破壊されずにかろうじて残ったマリア像が宮殿内にある礼拝堂の壁に掛けられていた。

往時の面影は、天井に描かれた双頭の鷲や、
 見事な彫刻の暖炉、

そして宝石をちりばめた王冠(複製)でうかがい知ることができる。


こちらは前々回の(8)でふれたカール4世の「金印勅書」(これも複製?)。


こういうジオラマを見ると、うれしくなってついつい写真を撮ってしまう。
これは12世紀ころのカイザーブルクの様子。畑があったり、牛が放牧されていたりで、のんびりとした雰囲気。


その後、丘の上は建物で埋めつくされ、現在のような姿になった。


宮殿の次はお城の見張り塔「ジンベル塔」と「深い井戸」。
(次回に続く)