2016年1月3日日曜日

2015年 私が見た展覧会ベスト10

あけましておめでとうございます。
おかげさまでこのブログも6年目を迎えることができました。
これからも旧東ドイツをはじめとしたドイツ関連の記事や美術展関係の記事を掲載していきたいと考えていますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

昨日はさっそく都内の美術展めぐりをしてきました。
サントリー美術館で「水-神秘のかたち」を見たあと、東京国立博物館「博物館に初もうで 猿の楽園」では今年の干支の猿の絵をたくさん見てきました。


《猿猴図》狩野山雪

今年の第1回目のブログは、昨年に引き続き「私が見た展覧会ベスト10」の2015年版を紹介します。
今回も昨年同様、首都圏開催のものに限定しました。どれも良かった展覧会を10に絞るのは大変な作業でしたが、ふりかえってみると去年もいい展覧会にめぐり会えてよかった、とあらためて実感しています。


第1位 「鳥獣戯画 京都高山寺の至宝」 東京国立博物館
一昨年は京都国立博物館で前期展示、去年は東京国立博物館で後期展示と、京都と東京にまたがり2年越しで「鳥獣戯画」甲巻、乙巻、丙巻、丁巻を全巻見ることができました。
「鳥獣戯画」は理屈抜きで楽しめる作品でした。

第2位 「セザンヌ展」 箱根・ポーラ美術館

タイトルは「セザンヌ展」だったのですが、箱根山の警戒レベルが上がったため他館から借りていたセザンヌの作品は返却して、その代わりにポーラ美術館所蔵のモネの作品を展示していたので「モネ展」といった感じでした。モネの絵はどれも好きなタッチの作品だったので、かえって得した気分でした。

第3位 「歌川国芳展」 横浜・そごう美術館

武者絵に始まり、忠臣蔵、妖怪退治、おなじみの猫、役者絵や粋な女性、さらには洋風表現の風景画と、これだけで国芳の生涯をたどることができる展覧会でした。前期後期とも行きました。

第4位 「根津青山の至宝」 根津美術館

タイトルどおり根津美術館のコレクションの充実ぶりに圧倒されました。久しぶりに拝見した「那智瀧図」、しばらく見とれていました。

第5位 「藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美」 サントリー美術館

こちらもタイトルの「至宝」にふさわしく、充実した内容でした。曜変天目茶碗は照明効果が良くて、中をのぞくと、まるでプラネタリウムのように星が輝いていました。

第6位 「マグリット展」 国立新美術館

会場いっぱいに広がる不思議な絵の数々。しばしマグリットのワンダーワールドの中をさまよっていました。

第7位 「躍動と回帰-桃山の美術」 出光美術館

一度見た絵でも大好きな長谷川等伯の絵は見逃せない、というのが最初の動機でしたが、茶道具も見ごたえありました。前期後期とも行きました。

第8位 「国立カイロ博物館所蔵 黄金のファラオと大ピラミッド展」 森アーツセンターギャラリー

10年以上前にエジプトに旅行して、ギザのピラミッド、ルクソール、アブシンベルに行ったときのことを思い出しました。黄金のマスクと静かに対面してきました。

第9位 「琳派と秋の彩り」 山種美術館

昨年は京都で盛り上がった琳派400年のおかげで、関東近辺でもいつもより多くの琳派の作品を見ることができました。宗達と光悦のコラボ、良かったです。

第10位 「ボッティチェリとルネサンス」 Bunkamuraミュージアム

イタリアが好きで以前よく旅行をしていたので、その時のことを思い出しながら作品を見ていました。ボッティチェリ最盛期の大作「受胎告知」見ごたえありました。

昨年はブロガー特別内覧会に6回も参加させていただきました。主催していただいたみなさん、どうもありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。

① 「ワシントンナショナルギャラリー展」 三菱一号館美術館
② 「チームラボ 踊る!アート展と学ぶ!未来の遊園地」 日本科学未来館
③ 「大英博物館展」 東京都美術館
④ 「画鬼暁斎」 三菱一号館美術館 
⑤ 「琳派の夕べ」 箱根・岡田美術館
⑥ 「プラド美術館展」  三菱一号館美術館

どの展覧会も内容は上記ベスト10と甲乙つけがたく、順位をつけるのが難しかったのでベスト10には入れませんでした。展覧会の様子はこのブログで紹介していますので、ぜひご覧になってください。

《番外編》

去年は故宮博物院設立90周年ということで北京と台北の両方の故宮博物院に行ってきました。年末は一昨年と同じく中国江南地方に旅行して、上海博物館にも行ってきました。
中国旅行の様子は、もう一つのブログで順次紹介していきますので、時々のぞいてみてください。
今は一昨年の「中国上海・江南紀行」がようやく終わったところです。

「ぶらり気ままな散歩道」