2025年7月29日火曜日

そごう美術館 Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし

横浜駅東口・そごう横浜店6階のそごう美術館では、 Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくしが開催されています。

そごう美術館入口パネル

今回の展覧会の主役は、ご覧のとおり、ごろごろ、まるまる、な猫たち。
大の猫好きで知られる幕末期の浮世絵師、歌川国芳をはじめ、江戸時代から明治時代にかけての浮世絵版画147点をとおして猫の生き方や歴史、人との関わりを「猫あるある」を交えて紹介する、とても楽しい展覧会です。

先日、取材に行ってきましたのでさっそく展示の様子をご紹介したいと思います。

展覧会開催概要


会 期   2025年7月19日(土)~9月2日(火) 会期中無休
開館時間  午前10時~午後8時 *入館は閉館の30分前まで
入館料(税込) 一般1,400円、大学・高校生1,200円、中学生以下無料
展覧会の詳細、各種イベント等は公式HPをご覧ください⇒そごう美術館         

※展示室内は撮影禁止です。掲載した写真は取材で主催者より特別に許可を得て撮影したものです。

展示構成
 第1章 猫の姿
 第2章 猫と暮らせば
 第3章 猫七変化
 第4章 おもちゃ絵猫


展示室入口に入ってすぐのパネルは撮影可です。
右上の「いろはにほへと」から左の「ゑひもせす」まで並ぶ「いろはカルタ」は作品を楽しむヒントになるので、展示室内でぜひ探してみてください。




展示室内で最初にお出迎えしてくれるのは、鬼才・河鍋暁斎の暁斎楽画[猫と鼠]ですが、この作品が冒頭に展示されていることには大きな意味がありました。

猫というと、特に家猫は縁側で気持ちよさそうにひなたぼっこをしていたり、人にじゃれつく姿ばかり想像してしまいますが、「第1章 猫の姿」の解説を読んではっとしました。
そうです、かつては鼠退治に重宝されてた猫は「単独行動の待ち伏せ型ハンター」だったのです。一日の多くを睡眠に費やすのも狩りのエネルギーを蓄えるため、熱心に毛づくろいするのも獲物に自分のにおいを消すことが目的だったと考えると、猫を見る目もガラッと変わってきます。    

河鍋暁斎 暁斎楽画[猫と鼠] 明治14年(1881) 個人蔵


展示室入口のパネルに出ていた「いろはカルタ」の「い」を見つけました。
遊廓の2階から外を眺める猫が描かれているのは、歌川広重の人気シリーズ「江戸名所百景」の「浅草田圃酉の町詣」。田圃の真ん中には熊手を持った酉の市詣帰りの人たちの行列が見えます。
猫の視力は人間の10分の1程度ですが、動体視力は4倍もあるそうです。そして猫は縄張り意識が強いので、自らのテリトリーに侵入者が来ないかも監視しているのです。
さすがハンター!

歌川広重 名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣 安政4年(1857)
渡邊木版美術画舗蔵



鼠退治で重宝された猫は、江戸時代にはすっかり人々の暮らしになじんで、浮世絵版画でも「猫あるある」の生活の一コマが描かれました。特に女性が猫と戯れる姿は人気があったようです。


展示風景

女性たちと戯れる猫が描かれた作品が展示された明るい雰囲気の展示室の一角に、赤色のバックライトで照らされた怪しげなコーナーが見えてきました。
猫は夜行性で、暗闇の中でも目が光って見えることなどから、江戸時代には「猫は化ける」という伝説が広まりましたが、ここには歌舞伎の演目に登場して人気を得た「化け猫」を演じる歌舞伎役者が描かれた浮世絵版画が展示されています。

展示風景


猫は体が柔らかいことはよく知られていますが、猫の骨の数は、人間200に対して240もあり、靭帯も柔らかく、小さな鎖骨はどの骨ともつながっていないことは初めて知りました。
それも「待ち伏せ型ハンター」である猫にとっては、狭い場所に対応できるように柔軟な体を持つ必要があったからなのです。
そんな猫の特性に注目したのは、多くの猫と一緒に暮らしていた歌川国芳でした。
なんと猫で当て字をつくってしまったのです!

左から 歌川国芳 猫の当字 かつを、猫の当字 なまづ
どちらも天保13年(1842)頃 個人蔵

猫を擬人化するのも歌川国芳の真骨頂。

展示風景

ところがそこには国芳の幕府に対する反骨精神があったのです。
時は天保12年(1841)、老中水野忠邦は幕府の政治・経済改革「天保の改革」で、倹約・風俗粛正を断行し、出版統制も課せられ、歌舞伎役者や遊女の似顔絵を描くことは禁止されてしまいました。
そこで国芳が描いたのは猫になったと仮定した役者の似顔絵。当時の人たちは隈取(メイク)や着物の柄などからどの猫がどの歌舞伎役者だかわかり、大人気だったようです。

右 歌川国芳 猫の百面相[またたび 荒獅子男之助ほか]、
左 歌川国芳 猫の百めんそう[小田原提灯]
どちらも天保12年(1841) 渡邊木版美術画舗蔵


猫の擬人化は、江戸幕末から明治前半にかけて流行した「おもちゃ絵」に引き継がれました。
「おもちゃ絵」には、双六や、厚紙に貼り、切って組み立てるもの、「〇〇づくし」や子どもたちの教育のためのものなど様々なものがありました。


展示風景


「志ん板猫のそばや」ではそば屋の店内の様子が面白おかしく描かれています。
作品に書かれているセリフはくずし字なので読みにくいのですが、右隣のパネルではセリフを活字にしているので、どの猫が何をしゃべっているのかがよくわかります。

四代歌川国政 志ん板猫のそばや 明治6年(1873) 個人蔵 


夏休み期間中なので、子どもたちが楽しめる企画もあります。

会期中、中学生以下の方に受付で無料配布するジュニアガイド。

ジュニアガイド

会場内には夏休みの宿題スペース「小・中学生優先ジュニアルーム(自習室)」があります。展覧会を見て見学レポートや思い出をまとめてみましょう!

ジュニアルーム

立体になった猫ちゃんたちは撮影可です。



顔はめパネルもあります。みなさんも猫の歌舞伎役者になってみましょう!



主役が猫ちゃんなので、大人も子どももみんなで楽しめます。
この夏おすすめの展覧会です。

2025年7月19日土曜日

静嘉堂@丸の内 絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ

東京・丸の内の静嘉堂@丸の内(明治生命館1階)では「絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ」展が開催されています。 



静嘉堂文庫美術館では今まで刀剣や水墨画の入門編の展覧会は開催されていましたが、神仏や人物が描かれた絵画の入門編は初めての試み。
神仏や歴史上の人物が描かれていても、その背景を知らないと、それが誰なのか、どんな場面なのかわからないのが神仏人物画ですが、それをやさしくひも解いてくれるのですから、こんなありがたいことはないと心待ちにしていた展覧会でした。

展覧会開催概要


会 期 2025年7月5日(土)~9月23日(火・祝)
 前期:7月5日(土)~8月11日(月・祝)
 後期:8月13日(水)~9月23日(火・祝)
 ※作品は前後期でほぼ総入れ替え 
開館時間 10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
 ※第4水曜日(7月23日、8月27日)は午後8時まで、9月19日(金)、9月20日(土)は
  午後7時まで開館
休館日 月曜日(ただし、7月21日、8月11日、9月15日、22日は開館)
    7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)
入館料 一般1,500円、大高生1,000円、中学生以下無料
    障がい者手帳お持ちの方700円(同伴者1名無料)
 ※日時指定予約優先、当日券もあります 
展覧会の詳細、関連イベント等は静嘉堂文庫美術館公式サイトをご覧ください⇒https://www.seikado.or.jp/

展示構成
 第1章 やまと絵と高貴な人の姿
 第2章 神さまと仏さまの姿
 第3章 道釈画と故事人物画

※出陳作品は全て公益財団法人 静嘉堂の所蔵です。
※撮影条件 撮影可
 *携帯電話・スマートフォン・タブレットのカメラは使用できます。動画撮影・カメラで
  の撮影は不可。


それではさっそく展示の様子をご紹介したいと思います。
今回の展覧会は、夏休み期間中に開催されるので親子で楽しめる仕掛けがいっぱい。


謎解きワークシート
 
 会場入口で、神さまや仏さま、歴史上の人物たちのフシギにせまるクイズにチャレンジできる「謎解きワークシート」、鉛筆、クリップボードをお借りして、さあスタート!



ガイド役はキャラクター聖徳太子くんと霊照女ちゃん
 
 今回の展覧会を案内してくれるのは、ご存じ聖徳太子と親孝行娘の霊照女がモデルになった聖徳太子くんと霊照女ちゃん。
 イラストはイラストレーターの伊藤ハムスターさんのご担当。くすりと笑える絵をモットーに制作している伊藤ハムスターさんだけあって、二人とも親しみやすいお顔をしていて、表情も豊か。
 上の「謎解きワークシート」にも登場していて、作品キャプションも、二人のキャラクターが解説するキャプションと普通のキャプションがあって、キャラクターが解説するキャプションだけでも十分作品が楽しめるようになっています。

*二人が登場する作品のうち、重要文化財《聖徳太子絵伝》は第一、二幅が前期、第三、四幅が後期、《霊照女図》は後期に展示されます。
*下の写真の上部がかまぼこ型をしたキャプションがキャラクターが解説するキャプションです。


重要文化財《聖徳太子絵伝》第一幅・第二幅
鎌倉時代・14世紀 前期展示


第1章 やまと絵と高貴な人の姿


第1章展示風景


それでははじめに《住吉物語絵巻》にある聖徳太子くんの解説を見てみましょう。


《住吉物語絵巻》桃山~江戸時代・16~17世紀 前期展示

《住吉物語絵巻》のキーワードは「引目鉤鼻」。
お姫さまや貴族の男の人たちのように高貴な人たちは、目は細い線を横に長くスーッと引いて、鼻は「く」の字の形で描かれていますが、これは「引目鉤鼻」という、身分の高い人たちの顔を描くときによく使われる描き方なのです。

「あえて感情がわからないような顔にすることで、絵の中の人たちがどんな気持ちなのか、見る人が自由に想像するができるようにしたんだって!」と解説するのは聖徳太子くん。

今まで、高貴な人たちはなんでこんな無表情な顔をしているのだろう、としか思わなかったのですが、実はこのような意味合いがあったことに初めて気が付きました。


第2章 神さまと仏さまの姿


第2章展示風景


仏教の仏が日本の神の姿で現れたという「本地垂迹思想」にもとづいて描かれたのが「垂迹画」。
こんなに多くの神さま、仏さまが描かれていたら誰が誰だか分からないと思われるかもしれませんが、雲の上に乗っているのが仏さま、人や鬼のような姿で描かれているのが奈良の春日大社の神さま。昔の人たちはこの曼荼羅図を見て、どの仏さまがどの神さまになったのかすぐにわかったのですね。


重要文化財《春日本迹曼荼羅》鎌倉時代・14世紀
前期展示


「昔の人たちはこの絵を見て「私も死んだら、こんな素敵なところに行きたいなあ」って一生懸命お祈りしたんだって。」と聖徳太子くんが紹介するのは、《当麻曼荼羅》。

《当麻曼荼羅》鎌倉時代・14世紀 前期展示

これは、奈良・当麻寺の「綴織当麻曼荼羅」を、約八分の一の大きさで描き移したもので、楽器を奏でたり、踊ったりしている仏さまたちもいて、とてもにぎやかで楽しそうです。
それでも画面下の段のマス目には、生前の行いによって極楽浄土に生まれ変わるときの九つの段階が描かれていて、下の段階ほど結構シビアになってくるので、やはり生きているときに善いことをしなくてはと、あらためて思わせてくれる曼荼羅図です。


第3章 道釈画と人物故事画


第3章展示風景

万博イヤーにちなんで、1970年大阪万博に出展された因陀羅の国宝《禅機図断簡 智常禅師図》が展示されています(前期展示)。
この作品は見れば見るほどミステリアス。
手を合わせて教えを乞いにきた張水部という人物に、木の下に座っている中国・唐時代の高僧・智常禅師が指をさしてニヤリと笑っている図ですが、はたして何を意味しているのか。
「智常さんは何と答えているのか想像してみよう!」と紹介してくれるのは霊照女ちゃん。



国宝 因陀羅筆、楚石梵琦題詩《禅機図断簡 智常禅師図》
元時代・14世紀 前期展示


これは懐かしい!
2019年に世田谷区岡本の静嘉堂文庫美術館で開催された「入門 墨の美術ー古写経・古筆・水墨画ー」のキャラクター「カンザンくん」に再会できました。
お元気そうでなによりです。

重要文化財 虎巌浄伏賛《寒山図》元時代 13~14世紀
前期展示


中国では自由な画風が酷評されても、日本では特に珍重された牧谿の重要文化財《羅漢図》は、一見すると羅漢が一人で瞑想している場面ですが、よく見ると口を開けた大蛇が迫っているのに気が付きます。
実は、大蛇にも動じない羅漢を描いたものすごい場面だったのです。聖徳太子くんもびっくり!

重要文化財 牧谿《羅漢図》南宋時代・13世紀
前期展示


最後の部屋・Gallery4には大画面の屛風が展示されています。
前期は、中国の知識人が大切にした、琴(琴の演奏)、棋(囲碁)、書(書道)、画(絵画)の場面が描かれた《琴棋書画図屏風》。作者は、狩野探幽の跡を継いで江戸狩野の総帥として狩野派隆盛の基礎をつくった狩野常信です。

狩野常信《琴棋書画図屏風》江戸時代 17~18世紀
前期展示

ミュージアムショップ

発売以来大好評の「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」は、昨今の物価高騰のおりから、このたび価格改定が行われましたが、今回手のひらサイズの曜変天目ぬいぐるみのキーリング、バックチャームが新たに発売されました。

神仏と人物の描かれた絵画を中心に43点の作品の魅力を、聖徳太子くんや霊照女ちゃんのイラストとともにわかりやすく紹介する『絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ』も絶賛発売中!縦約20㎝、横約19㎝のA4変型判でハンディサイズなのもうれしいです。
(下の写真の上の棚左が「ほぼ実数の曜変天目ぬいぐるみ」、右が曜変天目ぬいぐるみのキーリング、バックチャーム、下の棚左が図録『絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ』です。)

お帰りの際にはぜひミュージアムショップにお立ち寄りください。

ミュージアムショップ

親しみやすいキャラクターがいて、やさしい解説もあって、国宝・重要文化財もあって、大人も子どもも楽しめる展覧会です。
暑い日が続いていますが、熱中症対策は万全にして夏休みに親子でふらりと訪れみませんか。
前期は8月11日(月・祝)まで。後期は8月13日(水)~9月23日(火・祝)まで。
後期展示も楽しみです。

2025年7月17日木曜日

すみだ北斎美術館 企画展「あ!っと北斎~みて、みつけて、みえてくる浮世絵~」

東京・墨田区のすみだ北斎美術館では、企画展「あ!っと北斎~みて、みつけて、みえてくる浮世絵~」が開催されています。


3階ホワイエのフォトスポット

今回の企画展は、日本を代表する画家・葛飾北斎の作品の中にある「あ!」っとおどろく多くのしかけを発見する楽しみが体験できる展覧会です。
学校の夏休み期間中に開催されて、クイズ形式のワークシート「浮世絵で謎解き!~北斎の言葉~」と関連ワークシート「北斎で自由研究」も用意されているので、子どもたちのはじめて美術館見学や、夏休みの自由研究にもおすすめです。



それではさっそく展示の様子をご紹介したいと思います。


展覧会開催概要


会 期  2025年6月24日(火)~8月31日(日)
     ※前後期で一部展示替えあり
     前期:6月24日(火)~7月27日(日)
     後期:7月29日(火)~8月31日(日)
休館日  毎週月曜日
     ※開館:7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)
      休館:7月22日(火)、8月12日(火)
会 場  すみだ北斎美術館 3階企画展示室
開館時間 9:30~17:30(入館は17:00まで)
観覧料  一般1,000円、高校生・大学生700円、65歳以上700円、中学生300円、
     障がい者300円、小学生以下無料
※観覧日当日に限り、4階『北斎を学ぶ部屋』、常設展プラスも観覧いただけます。
※展覧会の詳細、関連イベント等は同館公式ホームページをご覧ください⇒https://hokusai-museum.jp/at-hokusai/

展示構成
 プロローグ 浮世絵と北斎 早わかり案内所
 1 北斎の作品をみてみましょう
 2 「あ!」っとみつけて、みえてくる!?



  

3階企画展示室に入ると、「浮世絵で謎解き!~北斎の言葉~」と「北斎で自由研究」がテーブルの上に置いてあるので、それを手に取ってさっそくスタート!

プロローグでは、浮世絵や葛飾北斎(1760-1849)についておさらいをして、浮世絵師が直接描いた「肉筆画」、絵師の他、版木を彫る彫師、版画を摺る摺師など手分けして作業される「木版画」、版画の中でも、「冨嶽三十六景」のような一枚ものの版画(錦絵や摺物など)と、『北斎漫画』のような本の形の「版本」の代表的な作品を見ていきます。


1 北斎の作品をみてみましょうでは、「冨嶽三十六景」シリーズの中でも代表的な作品、「神奈川沖浪裏」を見ていきます。

海外では「Great Wave」とよばれる大きな波と、波に翻弄される船が前面に描かれ、それとは反対に画面奥にどっしりと構える富士山との対比が見事な作品ですが、北斎は富士山の三角形と、手前の波の大きな三角形をシンクロさせる構図をつくっていたのです。
荒れ狂う海が描かれているのに、なぜか構図がびしっと決まっていると感じていましたが、二つの三角形が大きなポイントだったのですね。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」すみだ北斎美術館蔵(通期)
(半期で同じタイトルの作品に展示替えされます)


ほかにも、陰陽師で知られる安倍晴明が主人公の版本『敵討裏見葛葉』四 妖婦ふたゝび形をあらはし保名童子に見えて仇人悪右衛門が事を告る(通期展示)では、薄墨で闇夜の怪しい光が効果的に表されていたものが、同じタイトルの版本の後摺(あとずり)では省略されて空白になっているのが比較できたり、イカやアワビ、魚やエビなどが描かれた肉筆画の《魚介図》(前期展示)では、イカを貝殻を粉末状にした胡粉(ごふん)と墨で着色して質感を出したりなど「あ!」と驚くポイントを見ていくことができます。


2 「あ!」っとみつけて、みえてくる!?では、「冨嶽三十六景」シリーズの中でも「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」と並んで人気のビッグスリーにあげられる「山下白雨」の変わり図が紹介されています。

こちらは普段から私たちが見慣れている「山下白雨」。
画面右下の雷の稲妻は、すみだ北斎美術館のロゴマークのデザインの元になっているので、これもおなじみですね。


葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」すみだ北斎美術館蔵(前期)

そしてこちらが「山下白雨」(変わり図)。
全体的に明るくなって、空の青が薄くなったり、稲光が太くなったり、下には松林が浮かんできたりと構図は同じでも全く違う絵のように見えてきます。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」(変わり図)すみだ北斎美術館蔵(後期)


今回の企画展では、上でご紹介したすみだ北斎美術館蔵の「山下白雨」は前期展示で、後期は解説パネルの展示、「山下白雨」(吉野石膏コレクション すみだ北斎美術館寄託)は後期展示、「山下白雨」(変わり図)は、前期が解説パネル、後期はオリジナルが展示されるので、前期後期とも同じ絵なのにどれも少しずつ違いがあるのが比較できます。

さて、さきほど「後摺」という言葉が出てきましたが、今回の企画展では詳しく解説されていて、はじめて知ることもあったのでとても参考になりました。

浮世絵版画は1回に最大200枚摺ることができるといわれていて、1組の版木から最初に摺られたものは「初摺(しょずり)」と呼ばれています。初摺では、版元や絵師が立ち会ったといわれ、作者の意図がよく反映されるという特徴がありました。
2回目以降に摺られるのが「後摺」といわれ、版木の凹凸がつぶれたり、版木がいたんだりして、初摺に比べて後摺は輪郭線が太くなったり、線が途切れたりすることもあるのです。
さらに後摺では絵師が立ち会わなくなるため、さきほどご紹介した『敵討裏見葛葉』四のように薄墨が省略されたり、「山下白雨」(変わり図)のように絵に改変が加えられることもあったのです。

これから浮世絵版画を見るときは、輪郭線などをじっくり観察してみたいと思います。


続いて北斎の肉筆画をご紹介します。
今回の企画展では前期に「柳に燕図」「魚介図」、後期に「南瓜花群虫図」「蛤売り図」のそれぞれ2点が展示されます。

「柳に燕図」は、風になびく柳と上から下に飛んでいく5羽の燕が描かれていて、燕のスピード感が伝わってくる作品です。
北斎は、よく知られている『北斎漫画』をはじめ数多くの絵手本を制作していますが、「柳に燕図」と並んで『三体画譜』の燕のページが展示されているので、絵を描くときに絵手本がどのように活用されるのかがよくわかりました。


葛飾北斎「柳に燕図」すみだ北斎美術館蔵(前期)


手前にいる人たちは何を見ているのだろう、と視線を遠くに向けると見えてくるのは、雪を頂いて堂々とした姿の富士山でした。
このように絵を見る人に視線を誘うような仕掛けを読み解くのも北斎作品の楽しみの一つかもしれません。
さて、手すりにもたれる人のうち、一番右の人が見ているのは何でしょうか?

葛飾北斎「冨嶽三十六景 五百らかん寺さゞゐどう」すみだ北斎美術館蔵(通期)
(半期で同じタイトルの作品に展示替えされます)


3階ホワイエには、葛飾北斎「富士田園景図」の高精細複製画が展示されています。
※この作品は撮影可です。

     葛飾北斎「富士田園景図」高精細複製画 (原画:スミソニアン国立アジア美術館蔵)

     National Museum of Asian Art, Smithsonian Institution, Freer Collection, Gift of Charles Lang

        Freer, F1902.48, F1902.49.831日まで)



4階では、常設展プラスが開催中。
「隅田川両岸景色図巻」の高精細複製画が展示されていて、『北斎漫画』をはじめとする北斎の絵手本のレプリカ約15冊は手にとって見ることもできます。
※常設展プラス内は撮影不可です。

同じく4階の『北斎を学ぶ部屋』では、実物大高精細レプリカやタッチパネルで北斎の画業の流れをたどることができます。北斎と娘の阿栄(おえい)が住んだ北斎アトリエの再現模型もあります。
※『北斎を学ぶ部屋』は一部を除き写真撮影が可能です。

北斎のアトリエ再現模型

作品のカラー図版もあって、わかりやすい解説がついた企画展オリジナルリーフレット(税込350円)は1階ミュージアムショップで発売中。おすすめです!

企画展オリジナルリーフレット


3階の企画展はもちろん、あわせて4階の常設展プラス、『北斎を学ぶ部屋』を見れば、北斎作品に隠された秘密もわかって、北斎さんにも会えて、北斎のことがより身近に感じられます。
楽しさいっぱいのすみだ北斎美術館にこの夏ぜひお越しください! 

2025年7月16日水曜日

三井記念美術館 美術の遊びとこころⅨ 花と鳥

東京・日本橋の三井記念美術館では「美術と遊びのこころⅨ 花と鳥」が開催されています。




展覧会開催概要


会 期  2025年7月1日(火)~9月7日(日)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日  月曜日(但し7月21日、8月11日は開館)
入館料  一般1,200円、大学・高校生 700円、中学生以下無料
展覧会の詳細等は同館公式サイトをご覧ください⇒https://www.mitsui-museum.jp/

※本展覧会では、展示室3(如庵)、展示室4に限り写真撮影可です。(動画撮影は不可)
  会場内で撮影の注意事項をご覧ください。  
※掲載した写真は、プレス内覧会で主催者より許可を得て撮影したものです。


今回の展覧会は、日本・東洋の古美術に親しむことを目的として同館が企画している、恒例の「美術の遊びとこころ」シリーズ第9弾。
今回のテーマは「花」と「鳥」。同館が所蔵する絵画、茶道具、工芸品に登場する花と鳥が楽しめる、とても明るい雰囲気の展覧会です。

展示室に入って気がついたのは、作品のキャプションとともに、作品に描かれた花や鳥の写真のパネルが展示されていることでした。「美術と遊びのこころ」シリーズらしい取組みで、大人だけでなく、学校の夏休み期間中なので、子どもたちにも親しみやすい工夫はとてもありがたいです。


展示室1展示風景

中には「遅桜」との銘があっても桜がデザインされていない変わりダネの唐物肩付茶入がありました。
《唐物肩衝茶入  銘遅桜》は足利義政が所持していた東山御物の一つで、足利義政が《唐物肩衝茶入 銘初花』(重要文化財 徳川記念財団蔵)」より先に世に知られていたら、この茶入が第一であったろうという思いから「遅桜」と命名されたといわれています。


展覧会の中でもとびきりの逸品が展示される「VIPルーム」の展示室2には、何が展示されるのかいつも楽しみにしているのですが、今回は国宝《志野茶碗 銘卯花墻》ではなく、重要文化財《玳皮盞 鸞天目》が展示されていました。

展示室2展示風景

茶碗の中を覗き込むと、見込みには長い尾をなびかせて飛び交う二羽の鳥が見えてきます。    
これは鸞(らん)という中国の想像上の鳥で、羽は赤色に五色をまじえ、鳴き声は五音に合うとされている吉鳥。優雅に空を舞う姿は「VIPルーム」にぴったりです。


さて、国宝《志野茶碗 銘卯花墻》はどこだろうと思い先に進むと、なんと展示室3に展示されていました。
国宝の茶室・如庵を再現した展示室3に国宝の茶碗。これ以上の取り合わせはないというくらい贅沢な展示ではないでしょうか。

展示室3展示風景

展示室4には「鳥」が主題の絵画作品が展示されています。

展示室4展示風景

円山応挙の《蓬莱山・竹鶏図》(下の写真左の三幅対の作品)も展示されていました。
伊藤若冲が描く鶏はアクロバティックな動きをしていたり、ひょうきんな表情をしていたりしますが、応挙の鶏は写実的で真面目な表情をしています。写生を重んじた応挙らしい生真面目さが感じられました。
昨年(2024年)に「新発見」されたと話題になった二人の合作(伊藤若冲《竹鶏図屏風》、円山応挙《梅鯉図屏風》(どちらも個人蔵)は、三井記念美術館の次回展(特別展「円山応挙ー革新者から巨匠へ」)で東京初公開となるので楽しみです。

左から 円山応挙筆《蓬莱山・竹鶴図》江戸時代・寛政2年(1790)、
土佐光起筆《鶉図》江戸時代・17世紀、伝牧谿筆《蓮燕図》
南宋時代・13世紀 いずれも三井記念美術館蔵

そして圧巻は全長約17.5メートルにおよぶ長巻に63種類の鳥が超リアルに描かれた渡辺始興の《鳥類真写図巻》。
渡辺始興が24年もの間、身近な鳥を観察して描いた図巻で、鳥の写真パネルと見比べてもその観察眼の鋭さに驚かされます。


渡辺始興筆《鳥類真写図巻》江戸時代・18世紀
三井記念美術館蔵

これまでは花や鳥が描かれた作品を見てきましたが、展示室5には鳥の形をした工芸作品なども展示されていて、見る人の目を楽しませてくれます。

展示室5展示風景

中でも特に注目したいのは《牙彫鶏親子置物》(下の写真左)。
ヒヨコたちのあどけなさには思わず胸がキュンとなってしまいます。


展示室5展示風景


小さな作品でも間近で見ることができる展示室6には、四季折々の草花が描かれた金箔の小襖や色紙・短冊が展示されているので、一段と華やいだ雰囲気が感じられました。
ここでも花の写真と見比べながらじっくり見ることができます。

展示室6展示風景


広々とした展示室7のテーマは「花と鳥」。
金地の背景に鶴と松、四季折々の草花が描かれ、右には太陽、左には月が金属板で表現された大画面の《日月松鶴図屏風》(重要文化財 室町時代・16世紀 下の写真右)の前に立つと、右から左に春から秋への移ろいが感じられて、まるでその場にいるようなすがすがしい気分になってきました。


展示室7展示風景


ミュージアムショップには、展示作品にちなんだグッズが盛りだくさん。
国宝《志野茶碗 銘卯花墻》をモチーフにしたオリジナルバッグはとてもおしゃれです。


お持ちのぬいぐるみやアクリルスタンドの一緒に記念撮影ができる撮影スポットも新登場!
ミュージアムショップの向いにあります。



私たちに身近な花や鳥をキーワードに、絵画や工芸などが気軽に楽しめる展覧会です。
夏休みに海や山にレジャーに行くのもいいですが、猛暑の日々が続きますので、エアコンが効いた快適な展示室内で自然に親しんでみてはいかがでしょうか。

今回ロビーに展示されているのは、盆栽風で可愛らしい《安南写福寿草植木鉢》です。
(この作品は撮影可です。)
 
永樂保全作《安南写福寿草植木鉢》文政10年~天保14年(1827-43)
三井記念美術館蔵

2025年7月11日金曜日

泉屋博古館東京 企画展 死と再生の物語(ナラティヴ)  ー中国古代の神話とデザイン             同時開催「 泉屋ビエンナーレSelection」

 東京・六本木の泉屋博古館東京では、企画展「死と再生の物語(ナラティヴ)ー中国古代の神話とデザイン」が開催されています。

泉屋博古館東京エントランス


展覧会開催概要


会 期  2025年6月7日(土)~7月27日(日)
休館日  月曜日(7/21は開館)、7月22日(火)
開館時間 午前11時00分~午後6時00分
     *金曜日は午後7時まで開館
     *最終入館は閉館30分前まで
入館料  一般1200円、学生600円、18歳以下無料
展覧会の詳細、関連イベント等は同館公式ホームページをご覧ください⇒https://sen-oku.or.jp/tokyo/

展示構成
 第Ⅰ章 天地つなぐ動物たち(展示室①)
 第Ⅱ章 聖なる樹と山(展示室①)
 第Ⅲ章 鏡に映る宇宙(展示室①)
 第Ⅳ章 西王母と七夕(展示室②)
 第Ⅴ章 神仙への憧れ、そして日本へ(展示室③)
 特集展示 泉屋ビエンナーレSelection(展示室④)


※撮影はホール、鴟鴞尊(展示室①・独立ケース)、展示室④のみ可能です。
 館内で撮影の注意事項をご覧ください。
※掲載した写真は主催者より広報用画像をお借りしたものです。


泉屋博古館(京都)のアイドル《鴟鴞尊》が、2023年に泉屋博古館東京で開催された「不変/普遍の造形 住友コレクション中国青銅器名品選」からおよそ2年半ぶりに東京にやってきてくれました。そして今回は、青銅器とともに世界屈指と称される住友コレクションの中から選りすぐりの青銅鏡も展示されるというので、とても楽しみにしていました。
開幕から日にちが経ってしまいましたが、遅ればせながら展覧会を見てきましたので、展示の様子をご紹介したいと思います。

古代中国の青銅器や青銅鏡にはさまざまなデザインがほどこされていますが、一見しただけではそこにどのようなメッセージが込められているのかよくわかりません。
それでも丁寧な解説を読みながら見ていると、当時の人たちがどのような死生観、世界観をもってたのかがよくわかり、今まで以上に親しみがわいてくるように感じられました。

それではさっそく、今回の企画展のタイトル「死と再生の物語(ナラティヴ)」にちなんで、青銅器や青銅鏡自らが語る「物語(ナラティヴ)に耳を傾けてみたいと思います。

はじめにご紹介するのは《鴟鴞尊(しきょうそん)》。

《鴟鴞尊》中国・殷(前13-12世紀) 泉屋博古館


鴟鴞とはフクロウ、ミミズクのことで、古代中国では不吉の鳥とされていたのですが、さらに歴史をさかのぼった殷代には、フクロウやミミズクをあらわした青銅器などがつくられ、墓の副葬品として用いられていました。
それは、フクロウ・ミミズクが夜行性なので、闇夜に跋扈する邪霊から死者を守る役割が期待されていたり、死後の世界と通ずる存在と考えられた可能性があるからなのです。
現代の私たちから見たら、きょとんとしたような可愛らしい表情をして、心を癒してくれる《鴟鴞尊》ですが、殷代にはこんな重要な役割を担っていたのですね。


続いては、《弋卣(かゆう)》。


《弋卣》中国・殷(前12-11世紀)  泉屋博古館

こちらは二羽の
鴟鴞が背中合わせになっていて、鴟鴞の頸部や脚の付け根など死角にあたる部分には眼をもつ別の文様があらわされているという念の入りよう。
四方八方ににらみをきかせて邪霊を追い払いたいという、殷代の人たちの想いがひしひしと伝わってくるようです。
それにしても、フクロウやミミズクには似つかわしくない、まるで象のような太い脚が印象的です。この四本脚でのしのしと歩いたらきっと邪霊も恐れをなすのではないでしょうか。


次は青銅鏡。
青銅鏡の楽しみは何といっても、そこにあらわされた文様の意味を読み解くことです。

《蟠螭樹木文鏡》中国・前漢(前2世紀) 泉屋博古館

蔦がからまるような文様は、よく見ると何匹もの龍の頭が見えてきて体をくねらせているのがわかります。そして根をはった3本の樹木からは8本の枝が伸びて、その先にはつぼみのようなものが見えてきます。
右斜め上の樹木の枝には鸚鵡のような鳥がとまっていますが、これを見つけるのはかなり難しいので、作品右のパネルを参照しながらぜひ探してみてください。

古代中国では、太陽は10個存在していると考えられ、それの太陽がぶら下がっているのが東方のかなたに生える扶桑樹で、太陽は「金烏」という鳥に背負われて順に天に昇っていき、また扶桑の枝のもとに帰ると信じられていたので、この《蟠螭樹木文鏡》の樹木は扶桑樹を文様化した可能性が考えられるのです。


日本では、月にはウサギが住んで餅を搗いていると信じられていましたが、古代中国の人たちはどのように考えていたのでしょうか。
八枚の花弁が開いたような形の《月兔八稜鏡》に描かれているのは、中央に月桂樹、右側には仙人、左側には仙薬を搗いているウサギ、そしてその下の蟾蜍(せんじょ=ヒキガエルのこと)。

《月兔八稜鏡》中国・唐(8世紀) 泉屋博古館


これは、嫦娥(姮娥)が西王母のもつ不老不死の仙薬を盗んで月に逃げ、蟾蜍に姿を変えられたという「嫦娥奔月」の伝説をあらわしたものなのです。

「嫦娥奔月」の伝説は日本でも画題として描かれていますが、今回の企画展では、明治から大正にかけて大阪で活動した上島鳳山(1875-1920)の《十二ヶ月美人》のうち《八月 嫦娥》が、同じ《十二ヶ月美人》のうちの《七月 七夕》とともに展示されています。

上島鳳山《十二ヶ月美人》のうち《八月 嫦娥》
日本・明治42年(1909) 泉屋博古館東京



鏡の縁の断面が三角形をしているので「三角縁神獣鏡」と呼ばれる青銅鏡は、邪馬台国の女王卑弥呼が中国・魏の皇帝から授かった鏡百枚が「三角縁神獣鏡」ではないかといわれ、銘文に中国の元号があるのに中国では1枚も出土されていないなど、謎が多い日本古代史とあいまって、とてもミステリアスなところに惹かれます。


こちらは、京都・久津川車塚古墳から出土した重要文化財の鏡7面のうち《三角縁四神四獣鏡》。この《三角縁四神四獣鏡》と《画文帯同向式神獣鏡》は中国製、それ以外の5面は日本で模倣して制作された倣製鏡(倭鏡、倭製鏡ともいう)とされています。

重要文化財《三角縁四神四獣鏡》中国・三国(3世紀)
泉屋博古館



同時開催「泉屋ビエンナーレSelection」

2021年と2023年に泉屋博古館(京都)で開催された「泉屋ビエンナーレ」は、新進気鋭の鋳金作家たちが中国古代青銅器からインスピレーションを受けた新作を展示する展覧会でした。今回は、「泉屋ビエンナーレ」出展作品の中から選りすぐりの作品4点が展示されています。

梶浦聖子《地上から私が消えても、青銅》令和5年(2023)
泉屋博古館

古代中国の青銅器・青銅鏡から、現代作家による最新作まで、時空を超えて想像力がかきたてられるとても刺激的な展覧会です。
会期は7月27日(日)まで。
暑い日が続きますが、熱中症には気を付けて、ぜひご覧いただきたい展覧会です。

展覧会チラシ


ロビーでは《魁星像》がお出迎えしてくれます。

《魁星像》中国・明(16世紀) 泉屋博古館