2012年4月24日火曜日

旧東ドイツ紀行(18)

11月16日(水) ドレスデン市内

聖母教会を見たあとも、旧市街地を歩き回った。
(このあたりは去年の6月27日のブログもご参照ください)

これはブリュールのテラス。


次に「君主の行列」。
 すでにお土産物屋さんがワゴン車で乗り付けて開店の準備をしていた。
もちろん統一前はこんな光景はなかった。
やはりここも観光客が少なく、静かな朝のうちに来る方がいい。

これは行列を後ろから見たところ。向こう側に聖母教会のドームが見える。

ちなみに、昼はお土産物屋さんのテントがずらりと並び、人通りも多い。

夜はライトアップされていい雰囲気が出ている。

下の写真は「強王」と呼ばれたザクセン選帝侯(在位1694-1733)フリードリヒ=アウグスト1世のアップ。中央に並んでいる2人の王のうち左側の人だ。下にAugustⅡとあるが、これはポーランド王に選ばれたときにアウグスト2世と称したためこう表記されている。
アウグスト強王は、フランスのルイ14世にあこがれてツヴィンガー宮殿などドイツ・バロック様式の建築物を次々と建設し、ルネッサンス期のイタリアの絵画をはじめとした多くの芸術作品を収集した。
それは、彼の息子、フリードリヒ=アウグスト2世(ポーランド王としてはAugust3世)にも引き継がれた(下の写真のアウグスト2世の後ろ)。今やツヴィンガー宮殿内にあるアルテ・マイスター絵画館の代名詞とも言えるラファエロの「システィナのマドンナ」も彼が収集したものだ。
散財のため財政状況が厳しくなり、人々の生活も苦しくなったかもしれないが、彼らのおかげで私たちは現在の「バロック芸術の街」ドレスデンを楽しむことができると言っても間違いではないであろう。




さて、これがツヴィンガー宮殿。入口から中庭を見たところ。正面左は改修中だった。


これは右側を見たところ。右手前から二つ目の少し奥まった建物がアルテ・マイスター絵画館。

これは左側。王冠門が見える。

正面入り口の建物を内側から見たところ。
アルテ・マイスター絵画館を出たときはすでに2時近くだった!
それだけ言葉では言い表せないほどコレクションは充実していたということ。
アウグスト父子に感謝。

次回はアルテ・マイスター絵画館について少しふれます。
(次回に続く)